ステーショナリー・文房具/鉛筆ブランドの歴史とフラッグシップモデル

コンテ・ア・パリの歴史と鉛筆(2ページ目)

コンテ・ア・パリの歴史と、代表的な鉛筆を紹介します。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド

硬い信頼を集めるデッサン用ペンシル

全24種類の「スケッチングペンシル」各252円

全24種類の「スケッチングペンシル」各252円

代表的なアイテムのひとつは「スケッチングペンシル」。その素材は、粉砕された上質なシリカ、クレー、カーボン、ガスブラックといった天然顔料で、これらを水と結合剤に混ぜ合わせ、乾操用のトンネルで乾かした後、焼き時間を調整することで硬さや特性を調整する。使用する際は、軸の部分をナイフなどで削ってから鉛筆削りやサンドペーパーで研ぎ、先端を整えるのがお勧め。直接鉛筆削りを使うと芯を折ってしまうことが多いが、それが避けられるからだ。

もうひとつの代表は「ピエールノアールペンシル」。ガスブラック、カーボンブラックといった顔料やライトクレーなどに結合剤を加えてペースト状にし、フィルターで濾過して硬い粗粒を完全に除去することで、最高級の肌目のドローイングペンシルとして仕上げる。Hから3Bまで5種類の硬さがあるが、それぞれベルベットのように滑らかな書き味を誇っている。擦筆などを使ったぼかしの描法に最適であり、ツヤのない純黒の陰影を得ることもできる。

コンテ社は鉛筆の基となる筆記具を開発してきたが、主流はあくまで上記2点のような画材としてのペンシル。いわゆる鉛筆の“グラファイト”はあまり展開していないが、デッサン用の筆記具においては絶大なる信頼感を得ている。


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