お中元の送り状とお礼状の書き方
「お中元」を送る側、受け取る側も気くばりを大切に。
お中元は季節の挨拶としてのものですが、それと同時に日頃のご無沙汰を詫びたり、お世話になったお礼の気持ちをこめて送るものですから、短くともひと言送り状が添えてあるだけで、印象はまったく違うものです。
「お中元の送り状」の基本構成
- 時候の挨拶の言葉
- 相手の健康を伺う、気遣う言葉
- ご無沙汰のお詫びや日頃の感謝の言葉
- 贈り物についてのひと言
- 相手の健康を気遣う言葉や今後も変わらぬお付き合いを願う言葉など
特に形式があるというものでもありませんが、基本的な流れとしてはこのような形で書かれることがほとんどでしょう。お中元を送る時期としては、7月の初旬ぐらいから中旬ごろが一般的なようです。ちょうど「暑中見舞い」の次期でもありますから、暑さの中、相手の健康を伺うようなひと言を添えて送ることもあります。
また、送り状は、品物とは別に事前にはがきなどで送る場合もありますし、お中元の品物に添えて(同封して)送る場合もあるでしょう。デパートなどから送る際も、お願いすれば、送り状や挨拶状を入れてもらうことができますので、少しの手間は惜しまずに、日頃のお礼の気持ちをこめて、時にはひと言添えるのもいいものです。
文例:ご無沙汰のおわびも兼ねて 品物に添えて
日増しに暑さが厳しくなってまいりました。皆様お元気でお過ごしのことと存じます。
いつも何かとお世話になるばかりで、ご無沙汰をしまして失礼を
お許しくださいませ。
夏のごあいさつのおしるしまでに、お送り申し上げますので、
どうかご笑納ください。
暑さ増します折、どうぞご自愛のほど、お祈り申し上げます。
お中元をもらう側のエチケット
お中元をいただいた場合のお礼も忘れたくないもの。電話でという場合も多いでしょうが、後日あらためて、はがきであってもひと言お礼状があればより丁寧です。品物を送った側というのは、届いたかどうか気になるということも多いですね。その意味では、「たしかに届きました、いただきました」という報告も合わせて、お礼状は出したいものです。何日以内に出さなくてはいけないというものではありませんが、あまり日が経ってしまっては、きちんと届いたかどうか相手に気を使わせることにもなりますし、お礼の言葉も何だか間延びしてしまいます。届いたらあまり間をあけずに、タイミングを逃さず出しましょう。
文例:お中元のお礼状 知人へ
今年はまた例年にない暑さとのことでございますね。このたびは、御地の見事なマンゴーをお送りくださいまして、
有り難うございました。
やはり本場のお品は、色からしてまったく違いますね。
お味も甘くみずみずしくて、家族みな大喜びでございました。
いつもお心にかけていただき感謝申し上げます。
暑さ厳しき折、どうぞご自愛くださいませ。
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