レースのプロ集団による専用チューンには3つの味がある
VWゴルフなどがライバルとなるフォーカスは、当時フォードがWRCを戦っているWRカーのベース車。そのSTですからフォードにとっては一番重要なモデルだったと思います。ベース車が1.6Lと2Lを搭載するのに対し、STには2.5Lターボエンジンが搭載されました。バリアブル・カムシャフト・タイミングの制御プログラムが専用チューニングされるなど随所にレーシングエンジンのノウハウが導入され、最高出力は225ps、0-100km/hは6.8秒、最高速度は240km/hに達します。これに6MTが組み合わされました。運転席と助手席は専用のレカロシート。インパネ上部にに配されたターボブースト計・油温計・油圧計の3連メーターもSTのみ。ステアリングは太巻きの本革巻きで、鮮やかなレッドのSTロゴが備わっていま
3兄弟の最後はモンデオST。こちらはベース車が2Lと2.5Lなのに対し、3LのV6を搭載。これに6MTが組み合わされています。こちらも専用チューンが施されたほかエンジンの冷却機能も強化され、0-100km/hは7.1秒、最高速度は250km/h。他の2台同様足回りも変更されていますが、レカロシートでも本革の電動パワーシートであるなど、外観も内装もやや控えめです。実際乗るといかにもスポーツ走行の好きな大人のためのグランドツーリングカー。これがまたいい。そもそも3Lセダンで、装備も充実していているけれどマニュアル車って、なかなかありません。それこそ国産車で言えばスバルレガシィのtuned by STi系ですよね。ちなみにモンデオSTのには「220」が付き、正確にはモンデオST220となります。新車時価格は431万円。しかし残念ながら原稿執筆時点では一台も見つかりませんでした。かなり希少なモデルです。
モンデオST220は、スポーツ走行の好きな大人のためのセダン。本革&電動のレカロシートはシートヒーター付きで、カーテンエアバッグや6連奏CDチェンジャー、電動サンルーフが標準で備わるなど装備が充実しています
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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