PSVitaの海外マーケット戦略

PSVitaの図

ここでは長くなりすぎるので割愛してますが、背面タッチパネルなど、魅力的な機能が盛りだくさんのマシンです。

PSVitaの方向性について、簡単にポイントだけおさらいしておきましょう。本当は魅力的な機能がたくさんありますが、それについては以前書いた記事をご参照いただきまして、販売戦略的なポイントだけ、お話していきます。

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PSVitaのポイントは2つで、1つは国内マーケット向けに、モンスターハンターポータブル(以下モンハンP)シリーズを軸に獲得している中高生を中心としたPSPマーケットを引き継ぐこと。もう1つは、モンハンPシリーズがあまり人気のない海外の市場をどうやって取っていくか、という点です。

海外戦略に関して言えば、携帯機でありながらPlayStation3(以下PS3)並のゲームが遊べるという性能の高さ。そして、今まで1つしかなかったアナログスティックを左右両方に搭載したことで、海外ユーザーが好むファーストパーソンシューティングや、それにアクションアドベンチャーなどが遊びやすいハードになっています。つまり、PS3やXbox360などの据え置き機でコアなゲームを遊んでいるユーザーを、携帯機に引っ張り込もうと、こういうわけです。

実際、PS3のアクションアドベンチャーゲームであるアンチャーテッドが早い段階でプレイアブルな状態で出てきていたり、コール・オブ・デューティシリーズの発売が発表されていることからも、海外のコアユーザーを狙っていく姿勢が伺えます。

通信では3Gに対応。Wi-FiモデルとWi-Fi/3Gモデルの2機種が発売されます。PSPというとワイヤレス通信のイメージですが、海外を強化するならオンラインサービスの充実は重要です。ジャイロセンサーと加速度センサーも搭載していますが、これもシューティングゲームと相性が良かったりします。

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国内マーケットの引き継ぎに関しては、UMDが廃止されてPSPのソフトが使えないことが痛恨ではありますが、E3の発表における雰囲気としては、Wi-Fiモデルで24,980円という、ニンテンドー3DSよりもわずかではありますが安いという価格設定のインパクトがきわめて大きく、大変な期待感があります。

WiiUのコアユーザー戦略

ラストストーリーの図

ゼノブレイドやラストストーリーなど、1人でじっくり遊ぶゲームについて任天堂も取り組みましたが、状況を変えるには至っていないという印象です。

さて、前置きが随分長くなってはおりますが、さらにWiiUの戦略についてご説明しておく必要があります。Wiiは、現行の据え置きハードで最も普及していますが、それなりに課題もありました。ユーザー層に偏りがあり、パーティーゲームなどの、みんなで対戦したり一緒に遊んだりするような、コミュニケーションツールとしての機能の強いゲームは大変ヒットしましたが、一方で、RPGやシューティングゲームなどの1人でじっくり遊ぶゲームは、苦戦しました。Wiiというハードは、みんなと遊ぶためにリビングに置かれたゲーム機、という位置づけが非常に強かったんですね。

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そこでWiiUは、ライトユーザーがみんなで遊ぶようなゲームだけではなく、1人でじっくり遊びたいというコアユーザーも取り込むことを目指しています。ですから、WiiUのコントローラーには、スライドパッドが2つついています。これによって、キャラクター移動と照準の2つの方向操作を同時にこなすようなゲームが、PS3やXbox360などと同じ操作でプレイできるようになります。そして、ハイビジョンをサポートし、さらにはテレビを使わずにコントローラーの画面でプレイできるようにしました。リビングにWiiUが置かれたとしても、必ずしもリビングのテレビを占領することなく、必要に応じて手元の画面で高画質の据え置きゲームを遊ぶことができます。

WiiUには、新コントローラーとWiiリモコンプラスを組み合わせてみんなでワイワイ遊ぶという従来のWiiの方向性と、場合によってはテレビを使わずに携帯ゲーム的に据え置きゲームが遊べるという2つの方向性を持っているゲーム機ということになります。

ここまでのご説明で勘の良い人はもう気がついているかもしれませんが、いよいよ、WiiUとPSVitaの似ている部分について、お話したいと思います。