据え置きのゲームを、テレビ以外で遊ぶ

テレビでゲームを遊ぶ図

テレビでゲームを遊べるのは据え置きハードのいいところですが、それは同時に、テレビが無くては遊べないという短所でもあります。(イラスト 橋本モチチ)

さあ、やっと最初のお話に戻ります。ハード全体でみれば、WiiUとPSVitaは全く違うものですが、ある部分、WiiUのコアゲーマー戦略と、PSVitaの海外戦略を並べてみると大きな共通点があります。

それは、今まで据え置きハードとテレビのセットで遊ばれていたようなゲームを、テレビが無くても遊べるようにするということですね。そのための左右アナログスティックですし、そのための高解像度に対応したハードです。そして、任天堂も、SCEも、コアユーザーが好む、特に北米などで人気のシューティングや、アクションアドベンチャーといったゲームについて、テレビ以外でも遊んでもらおうという点で、合致しています。

ただし、任天堂は据え置きゲーム機に液晶画面をつけてテレビとの分離を可能にし、SCEは携帯ゲーム機を据え置きゲーム機並の性能まで引き上げました。

大変に興味深いのは、3つしかないプラットフォームホルダーのうち、2つが同時に、据え置きのゲームをテレビ以外の場所で遊べるようにしたらもっとたくさんゲームをしてくれるかもしれない、と考えたことです。

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もう1つ面白いのは、この部分に関して言えば、昨今のソーシャルゲームや、スマートフォンのゲームアプリなどと真逆の方向を行っている、ということです。PSVitaが3Gを採用することでスマートフォンと比較されたり、WiiUがタブレットPCと比較されたりしますが、実際には、両者ともゲーム専用機でしかできないゲーム体験をいかにして拡大するかという部分に工夫をこらしています。スマートフォンやタブレットPCと近い部分が多いからこそ、ゲームでしっかり差別化してきた、とも言えますね。

WiiUとPSVitaが世の中に登場すると、ゲームのプレイスタイルは大きく変わるかもしれません。そして、本当に今まで据え置きで遊ぶとされていたゲームがテレビと分離できるようになったとしたら、逆説的に、テレビでゲームを遊ぶ良さについて追求しなければいけない、という話もでてくるでしょう。それがまた、新しいゲーム誕生の原動力になれば、きっとゲーム業界は混沌としながら、賑やかで楽しくなっていくのではないでしょうか。

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