新しく最上級パラスの格付けが作られた理由とは
2010年11月、フランスの観光開発機構および観光庁は、ホテルの格付けにおいて、5つ星より上の最上級のランク「パラス」(フランス語で宮殿という意味)を新たに設置することを決定。そして2011年5月にパラス認定が行われ、そのホテルが発表されました。どのようにして認定されるか
パラス認定は、フランス観光開発機構により第一次審査、10名の有識者で構成される審査委員会により第二次審査があり、ハード面(規模や設備など)、ソフト面(スタッフやサービスなど)の両方のあらゆる角度から審査されます。その評価基準とは――ホテルの営業が最低でも新設の場合12ヶ月以上前から、リニューアルの場合は6ヶ月以上前から営業していること。客室の広さがシングルで26平米、ダブルで30平米以上となっていること。客あたりの従業員数、立地、建築物としての評価、規模、スイートルーム占有率、美しさ・豪華さ、歴史、ゆかりのある著名人などなど……といった感じで審査されます。サービスやスタッフの質、レストラン・バー、独自の個性を持っているか、環境保全や従業員の地位向上などの社会的取り組みまで見られるという厳しさ。
そしてホテルがパラス認定の審査を受けるには、既に5つ星に格付けされていることが大前提になります。
パラスに認定されたホテルは……
このような厳しい審査を見事に通過し、今回初のパラスとして認定されたホテルは8軒。うちパリのホテルは半数の4軒、それ以外の4軒が地方となっています(格付けの有効期限は5年)。この記事では、次のページからパリ以外の地方のホテルを紹介していきましょう。パリの4軒はこちら>>>パリの最上級クラス、パラスホテル