平成18年(2006年)から、6月1日~7日の1週間を「HIV検査普及週間」と定め、国を挙げてHIV検査を普及させようというキャンペーンが実施されてきました。世界エイズデーの時期だけではなく、6月にもキャンペーンが行われるのはイイネ!という感じです。
今回はこのキャンペーンのこと、NLGRのこと、そしてHIV検査を受けたくない人の「キモチ」について、書いてみたいと思います。
6月1日から全国的にキャンペーンがスタート
そのほかにも、街頭キャンペーンや無料検査、ポスターによる予防啓発が行われる予定です。(詳しくはこちら)
厚労省が実施する「HIV検査普及週間」を受けて、各都道府県、市区町村でもHIV検査や相談を呼びかけるキャンペーンが行われるようです。
先の報告数の約3割を占める東京都でも、世界エイズデー前後の「東京都エイズ予防月間」とは別に、6月1日~30日を「東京都HIV検査・相談月間」と定め、検査をすすめるさまざまなイベントが行われます。
たとえば(ゲイのベッドタウンと言われる)中野区のサイトを見ると、6月5日にHIV即日検査・相談会が行われることがわかります(なんと、申込み先がNPO法人アカーになっています)
また、都内23区どの区のサイトにもHIV予防や検査についての情報が載っていますが、必ず「HIVマップ」がリンクされているのが素晴らしいと思いました。東京都感染症情報センターのサイトでも、すぐに役立つHIVの総合情報サイトとして「HIVマップ」が大きく紹介されています。
「HIVマップ」は「REAL - Living Together」プロジェクト(ぷれいす東京、Rainbow Ring、JaNP+、横浜Cruiseネットワークなどが中心となって運営)によって制作されてきたものです。単に情報を集めているだけではなく、ゲイの人たちが安心して検査を受けられるように町の保険師さんたちなどに講習を行い、そうした地道な活動のうえに「あんしんHIV検査サーチ」というリンク集ができあがっています。東京(をはじめとする首都圏)のHIVコミュニティの方たちの汗と涙が結集したサイトなのです。
あまりゲイコミュニティに関わりを持たずに暮らしているような人なども、住んでいる町のキャンペーンの一端として「HIVマップ」が目にふれたらいいなあ、と思います。そうしたらきっと、「ゲイであることを後ろめたく感じる必要はないんだ」「過剰にHIVを怖がらなくていいんだ」というキモチが伝わる気がします。