マンション物件選びのポイント/マンションの構造・耐震性

住宅の耐震性を決める3大要素は「建物・地盤・施工」(2ページ目)

東日本大震災後、住宅の耐震性への関心が高まっています。建物の耐震性を決めるのは「建物」「地盤」「施工」この3つの要素です。どれ一つ欠けても安心で安全なマイホームになりません。今回はなぜこの3つの要素が大切なのか見てまいります。

井上 恵子

執筆者:井上 恵子

住まいの性能・安全ガイド

キーワード2:よい地盤であること

軟弱地盤、液状化しやすい地盤は要注意です。もし軟弱地盤だったら次のような問題が発生します。

軟弱地盤では地震動が大きく伝わるため建物は大きく揺れます。また軟弱な土地は不同沈下が起こりやすくなります。不同沈下とは建物が均等に沈んでいくのではなく、ある部分だけ沈む現象で、建物がゆがみ、基礎、柱、壁などにヒビが入ったり戸が開かなくなるなど、住む上で大きな支障が生じる可能性があります。

川沿いなどでは川水で運ばれた腐植土や泥土などが堆積した層が形成されやすく、それらは一般に軟弱地盤となります。ですから窪、沼、沢、潟、洲、浦などの地名がつく土地は昔は川や海であった可能性があり、軟弱地盤を疑ってみたほうがいいかもしれません。

崖地、造成地の盛土部分、昔の田畑も要注意

崖地の上に建つ崖地付近の建物や、小山のように盛り上がった土地、谷・窪地、造成地の盛土部分は地震の時の揺れが大きくなる可能性があります。崖地や盛土部分は大雨や地震の影響で地すべりや不同沈下を招く恐れがあります。昔田畑だった住宅地も地盤が軟弱な恐れがあります。

地盤が弱い恐れのある場所。

地盤が弱い恐れのある場所。



以上のような弱い地盤の上にいくら強固な建物をつくっても地震の時にしっかりと踏ん張ることができません。耐震性の高い建物は強い地盤の上に建って初めてその性能が生きてきます。

地盤の揺れやすさや震度分布、液状化危険度マップなどは自治体が発表しているハザードマップなどで調べることができます。また、あらかじめ地盤が軟弱だと分かっている土地に家を建てる場合は地盤改良を行ったりまたは杭を打つなど地盤にあった基礎形状を選択するなど、対策を取ることが大切です。

次のページでは3つ目の要素「施工」について見てみましょう。

 

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