極上のタケノコと岩ガキをこの値段で?!

温泉の次はもちろん食事。ここ庄内でとれた野菜や日本海で揚がった魚をふんだんに取り入れた郷土料理がいただける。とりわけ外せないのが5月にしか食べることのできない孟宗(タケノコ)や6月から出回る岩ガキ。これらはお膳の小さな小鉢ではなく一品料理でたっぷりと味わい尽くすのが通の作法。湯田川地区で朝採れした孟宗(タケノコ)は何とも柔らかくてみずみずしく、焼いても揚げても食感は顕在だ。
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孟宗は様々な料理法で味わえる(写真は孟宗汁)

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6月は新鮮な天然岩ガキを

初夏の味覚、庄内浜で獲れた岩ガキは天然ものらしくプリッとしまりズシリと重い。地酒との相性も抜群だ。8月くらいまでしか食べることができない限定ものなのでカキ好きは見逃さないようしてほしい。

 
宿の食事は食堂でいただく。完全個室ではないが、高い仕切りやすだれが掛かっているので隣の席は気にならない。ダウンライトで落ち着いた雰囲気だ。しかしながら団体の宴会には不向き。団体であれば宿ごと貸切で思う存分楽しんでほしい。

その訳はローコストオペレーションにあり!

この「珠玉や」、こんなに良い温泉と旨いものを堪能し1泊2食で1万3000円。少し安過ぎやしないか?と思われた方、間違っていない。追加料理を入れたって1万5000円程度。この価格帯には塩素の効いた温泉とバイキング料理を提供している宿が多すぎるのだ。

実現させたキーワードはローコストオペレーション。風呂が行き来できることでも紹介したが、珠玉やには「九兵衛旅館」という2万円クラスの老舗旅館が母体にある。料理は九兵衛旅館の板前が監修しているからレベルが高い。フロント係や料飲スタッフも両館で共有し常勤はさせないという仕組み。予約が入らない閑散期であればクローズしてしまう事だってある。この予約に応じた適正な人員配置と食材調達をしていることが良心的な価格帯で高いクオリティを提供することをかなえているのだ。

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喫煙は談話室でくつろぎながら

喫煙者もご安心を。館内には読書とインターネットができる談話室があるので、時代小説をひとり読みふけるのもいいだろう。

庄内は一年中うまい食材に溢れている。秋になれば芋や山菜にハタハタ、冬はカニや寒鱈にあんこうと目白押しだ。しかし本当に新鮮で旨いものの旬は短い。宿も次々と準備して待ち構えている。もって一か月。さあ、旨いものとの追いかけっこだ!

湯田川温泉 珠玉や
住所:山形県鶴岡市湯田川乙39
TEL:0235-35-3535
地図:Yahoo!地図情報

次回は同じく山形県の蔵王地方にある「激ウマ!居酒屋の宿」をご紹介しよう。お楽しみに!
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