照明・LED/照明・LED関連情報

光の快適・不快指数

節電の必要性から、照明に関心が高まっているように感じます。LED電球など省電力のランプに変えることも大切ですが、家庭照明自体の明るさや照明の質を見直す時期が来ているのではないでしょうか。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

JISの照明基準総則

シーリングライトで照明した寝室

図1.シーリングライトで照明した寝室

日本の住宅照明の多くは天井の真ん中に蛍光灯のシーリングライトが採用されています。この種の器具を選ぶ際、以前にも紹介したように何畳用と言った目安があり、一般にはそれに基づいて器具が購入されます。

この場合、照度はどのくらいとれるかを幾つかのメーカ器具で試算したところ、概略で100~150ルクスほどありました。この計算は経年による照度低下を見込んだ明るさのため、器具が新品の初期照度は150~200ルクスほどあることになります。

電球色の光で明るさをおさえた寝室

図2.電球色の光で明るさをおさえた寝室

2010年JIS(日本工業規格)の照明基準総則によるとリビングルームやダイニングルームなど多くの部屋で平均50、または100ルクス(30~150ルクス)を推奨しています。

試算のサンプル数が少ないので一概に言えませんが、もし、上記の計算結果が正しければ、各部屋は明るいところで基準の2倍以上もあることになります。

また、推奨照度の低い(15~30ルクス)寝室でも蛍光灯シーリングライトで明るくしている例が見られますが、明るい光は眠気を覚ましてしまい、寝つきが悪くなることも考えられます。特に就寝前のひと時を過ごす場合、読書のための手元灯があれば、部屋の隅々まで煌々と明るくする照明は必要はないのです。

次のページでは、なぜ電球色が勧められるかについてご紹介します。

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