JISの照明基準総則
図1.シーリングライトで照明した寝室
この場合、照度はどのくらいとれるかを幾つかのメーカ器具で試算したところ、概略で100~150ルクスほどありました。この計算は経年による照度低下を見込んだ明るさのため、器具が新品の初期照度は150~200ルクスほどあることになります。
図2.電球色の光で明るさをおさえた寝室
試算のサンプル数が少ないので一概に言えませんが、もし、上記の計算結果が正しければ、各部屋は明るいところで基準の2倍以上もあることになります。
また、推奨照度の低い(15~30ルクス)寝室でも蛍光灯シーリングライトで明るくしている例が見られますが、明るい光は眠気を覚ましてしまい、寝つきが悪くなることも考えられます。特に就寝前のひと時を過ごす場合、読書のための手元灯があれば、部屋の隅々まで煌々と明るくする照明は必要はないのです。
次のページでは、なぜ電球色が勧められるかについてご紹介します。