非キャリアタイプの電子書籍専用端末
最も電子書籍を楽しむのに向くのは、非キャリアタイプの電子書籍専用端末だ。以前はシャープがAndroid OSをベースにした電子書籍専用端末「GALAPAGOS」を展開していた。だがGALAPAGOSは汎用のAndroid OSに移行したことで、いわゆる「電子書籍専用端末」ではなくなっている。文字の読みやすさが抜群に高い ソニー 「Reader」
2011年10月発売の「PRS-T1」と11月発売の「PRS-G1」の2モデルをラインアップ。どちらも6型の電子インクディスプレイ(600×800ドット、白黒16階調)を搭載しており、無線LAN機能を内蔵。PRS-G1は3G通信機能も内蔵しており、いつでもどこでも読みたい書籍をダウンロード購入できる。通信以外の機能は全く同じで、どちらも2GBのメモリーを内蔵し、microSDカードによるメモリーの追加も可能だ。
本体サイズはどちらも幅110×高さ173mmで、奥行きはPRS-G1が9.4mm、T1が8.9mm。重さはG1が約185gで、T1が約168gという違いがある。カラーはG1がブラック、ホワイトの2色で、T1がブラック、ホワイト、レッドの3色。実売価格はG1が2万5800円前後で、T1が1万9800円前後。
電子書籍ストアはソニーがブックリスタと連携して運営する「Reader Store」に対応。そのほか、XMDF/EPUB/PDF/TXTファイル、JPEG/GIF/PNG/BMP画像の表示に対応する。MP3/AAC楽曲の再生も可能だ。
G1はKDDIが提供する3G通信機能を内蔵しており、サービスを開始することで3G回線を通じた書籍のダウンロードができるようになる。料金プランは書籍の購入だけに使える「Reader Storeプラン」と、Webサイトの閲覧にも使える「Webアクセスプラン」を用意している。どちらも初期登録料は無料で、Reader Storeプランは最大2年間の接続料無料、3年目以降は年額1050円の定額サービスとなる。Webアクセスプランは月額利用料580円固定となっている。
書籍の数では随一のAmazon 「Kindle DX」
2010年1月に日本を含む世界100カ国で発売。9.7インチ(1200×824ドット、白黒16階調)の「Kindle DX」と6インチ(800×600ドット、白黒16階調)の「Kindle」をラインアップする電子ペーパー採用の電子書籍端末。英語のペーパーバックなどを中心に読みたい人におすすめなのが「Kindle DX」だ
Kindle DXの本体サイズは縦264×横183×厚さ10mm、重さは18.9オンス(536g)、実売価格は379ドル。Kindleの本体サイズは縦190×横123×厚さ8.5mmで、重さは無線LANモデルが約241gで、無線LAN+3G通信機能内蔵モデルが約247g。実売価格は無線LANモデルが139ドル、無線LAN+3Gモデルが189ドルだ。
どちらも約4GBのメモリーを内蔵し、最大3500タイトルの電子書籍を保存可能。3G対応モデルは3Gネットワークを通じて「Kindle Store」にアクセスし、Kindle向けのデジタルコンテンツをダウンロード購入可能だ(通信料はAmazon.comが負担)。
日本語表示はもちろん可能なのだが、残念ながらKindle Storeには日本語コンテンツがほとんどない。英語のペーパーバックなどを中心に購入して読みたい人にお薦めの端末だ。PDFリーダー機能を内蔵しており、USBケーブルを経由してPCからPDFファイルを転送することもできる。
【関連サイト】
・ソニー 「Reader」