テクノポップ/アーティストインタヴュー

いまさらイスラエルの閃光、シュシュ・クスクス(3ページ目)

いまさらイスラエルが、いまさら不思議なタイトルのアルバム『閃光、シュシュ・クスクス』をリリース。ニューウェイヴの向こうにはプログレの世界が・・・女子メンバーに囲まれたリーダーの三島さんが登場。

四方 宏明

四方 宏明

テクノポップ ガイド

テクノポップを中心としたレコード蒐集癖からPOP ACADEMYを1997年に設立。2016年に『共産テクノ ソ連編』を出版。さらに、プロダクトリサーチャーとして、商品、サービス、教育にわたる幅広い業種において開発コンサルティングに従事。Twitter(hiroaki4kata)も随時更新。

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ゴッホに捧げる
 

ガイド:
「ひまわり(ヴァン・ゴッホに捧げる)」という曲がありますね。三島さんはゴッホが好きなのですか? 僕はそれほど絵画に精通しているわけではないのですが、アムステルダムのゴッホ美術館に行って、ゴッホを堪能した覚えがあります。

三島:
ゴッホに限らず、美術には興味があります。ゴッホも「ひまわり」や「アルルの跳ね橋」「夜のカフェ」など素晴らしいですね。確か本国では名前は「ホッホ」が近い発音だとか。マジカルというか、業が深い感じですね。やはり、自分の耳を切り取るような痛みを持った人には敵わないでしょうね。耳がなくても、音は聞こえると思います。さすがだというしかないですね。

色と音が混じる世界
 

ガイド:
「カスピ海のブラスバンド」は、宇宙的なテルミン音で始まり、ディストーションが効いたギター音と混じり、タイトルと同じく摩訶不思議な曲になっているところが好きです。

三島:
ありがとうございます。自信曲の1つです。色と音の混ざる共感覚の世界を目指しました。「水の中の跳ね橋」です。PVの制作を検討中です。

マルセル・ブルーストに捧げる
 

ガイド:
捧げるシリーズとして「ソドムとゴモラ」は、マルセル・ブルーストに捧げられていますが、マルセルについてはどのような想いを?

三島:
マルセル・プルーストも素晴らしいですね。特に「スワンの恋」ですね。「嫉妬心の研究家」というべきでしょう。長く続いたヨーロッパ中心の世界の思い出と言うべきでしょうね。マルセル・プルーストについては2001年に『スワンの名前と場所』というアルバムも制作しているのですが、まだ完成していません。もはや、『失われた時を求めて』ですね。小説も長いです。
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