4年でフルモデルチェンジは、異例の速さ
インプレッサのモデルチェンジサイクルは、初代が8年。2代目も7年。4~5年でフルモデルチェンジする日本車の平均より長寿だった。しかし。3代目になって4年しか経っていないのに、早くも新型を発表してきたのである。なぜこのタイミングなのか? 早速取材してみました。
今や世界的に「燃費の良さ」が重視される時代になっている。けれどインプレッサの燃費を見るとお世辞にも「良い」と言えない数値。例えばアメリカ仕様は27mpg。日本式に表示すると11.5km/Lといった具合。インプレッサのライバルを見ると13km/L前後だ。
新しい世代の水平対向2リッターエンジンを搭載すればライバルと並ぶ数字になるけれど、一段と燃費を追求出来るCVTを組み合わせられない。インプレッサのシャシだとCVTが搭載出来ないのだ。だからこそ新エンジンを搭載したフォレスターやエクシーガもイマドキ4速ATだったりする。
驚くべき燃費
そこでスバルは「だったらフルモデルチェンジして本気で燃費を追求しよう!」と決断した。シャシを一新し、新型エンジン+CVTも搭載。また、従来型インプレッサは2.5リッターだったものの、エンジンの低速トルク向上などにより2リッターで同等の動力性能を狙う。
結果、アメリカ仕様のモード燃費はフィットやヴィッツと同等の36mpgを達成している(15.4km/L)。インプレッサ級の、しかもフルタイム4WDの燃費としちゃ驚くべき数字。ちなみにアメリカのモード燃費は日本の水増しカタログデータと違い、極めて実燃費に近い。