トルコ/トルコの観光・世界遺産

トルコのハマム(2ページ目)

日本に温泉があるように、トルコにはトルコハマムがあります! 旅の疲れで芯からぐったりしてしまった時なんかにおススメ。垢すりやオイルマッサージなどでお肌の老廃物も取り除いてピカピカにしてもらいましょう!

執筆者:安尾 亜紀

正しいハマムの楽しみ方

チェンベルリタシュハマム

色々なコースが選べて、それぞれ値段が決まっている

まず、入口の番頭台のようなところでお金を払います。コースがいくつかあり、一番シンプルなものだとハマムに自分で入るだけ、というものも。これに垢すり、全身洗い、オイルマッサージなどがお好みで選べます。

価格は場所に寄って様々ですが、イスタンブールの観光地だと入浴+垢すりで60トルコリラ(2011年6月のレートで約3,000円強)前後。ただし地方の地元ハマムだとこれよりかなり安くなりますし、5つ星ホテルのハマムだともっと高くなります。

アヤソフィアヒュッレムスルタンハマム

ハマムによって支給されるものは様々

お金を払うと、パシュタマルと呼ばれる腰巻、ケセという垢擦り用手袋、ハマム用サンダル…… といった「ハマムグッズ」が支給されるので、これを持って脱衣所へ。服を脱いでロッカーに入れ、カギともらったケセを持ってパシュタマルを巻いてハマムに出陣。この辺は日本の銭湯とさほどシステムの違いはないので、まごつくこともありませんね。ただ、トルコでは人前で全裸になる習慣がないので、常にパシュタマルで身体を覆っておくことが大切です(観光地を除く)。

 

ジェイランインターコンチネンタルホテル

壁にはかけ湯用の蛇口がいくつかあり、ハマム洗面器もここに置いてあることが多い

ハマムに入ったら、まず壁に設置されている蛇口のお湯をハマム用小ぶり洗面器に注ぎ軽くかけ湯。それから40度ほどに温まった中央の大理石台の上で寝そべって毛穴が開くのを待ちましょう。20分ほどして玉のような汗がじわじわーっと出てきたちょうどいいタイミングで、垢すり師のおばちゃんがやって来て垢擦りをしてくれます。これまた垢の出ること出ること! 続けて巨大な泡を作って全身を洗ってくれます(この泡、びっくりするぐらい大きいので、かなり見もの)。こっちはされるがままで、アワアワに洗われる赤子状態……。最後に頭からバシャー!っとお湯をかけられて、終了。

チェンベルリタシュハマム

最近ではモダンなカフェを併設するハマムも

ヘロヘロ状態でよろよろと大理石の上に寝そべってみれば、ホワーンと体を温めてくれるので気持ちよさも頂点に達し、ウトウト眠くなってしまうでしょう。でもお湯に浸かっているわけではないのでのぼせることもなく、程よい気持ちよさが継続します。最後に再び蛇口で軽くかけ湯をして出ます。

終了後、ハマムの休憩場所にある椅子座って、ゆっくりトルココーヒーなどを堪能するのもオツ。ふと自分の腕に触ってみると、肌がしっとりスベスベ! おお、美肌効果も抜群です。

 

ホテルのハマムとの違いは?

Palazzio Donizetti Hotel

ホテルはこぎれいだけど蒸気がちょっと足りない

もし、本気のハマムを体験したいのであれば、「ハマム」と銘打たれたところにいくのがベスト。高級ホテルなどにはお洒落で清潔感たっぷりのハマムが併設されているところもありますが、多くの場合、蒸気率や大理石の温度という観点からすると本物には及ばないことがほとんど。ただ、本物のハマムに比べて衛生面で安心できるうえに宿泊しているホテル内部にあれば気軽に行けるのがうれしいですね。ただし男女混浴だったり、垢すり師が男性だけという場合も多いので、事前の確認が必要です。
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