トルコ旅行の癒しポイント、ハマム!

チェンベルリタシュハマム

旅の疲れも一気に解消(©EzineMark.com)

トルコのガイドブックで必ず紹介されているハマム。旅行者にとって、韓国に行ったからにはアカスリに挑戦したいのと同じぐらい、本場で体験してみたいもののひとつではないでしょうか。

蒸気ムンムンのハマムでトルコのおばちゃんに体中ゴシゴシ洗われて、ほどよく暖められた大理石の上に横たわってみれば、汗と一緒に日頃から体の芯にこびりついてた“疲労”もじわじわ~っと抜けていってしまうこと間違いなし。旅の疲れも一掃され、肌も体もピカピカに生まれ変わった気分になれる! ここではそんなトルコハマムについて紹介します。

イスタンブールのおススメハマムについては、こちら>>>イスタンブールのハマム

ハマムって、どんなもの?

ジャールオールハマム

昔は民衆憩いの場だったハマム(©Cagaloglu Hamami)

ハマムは蒸気100%、温度が50度近いムシムシした空間で、中央には40度ぐらいに暖められた巨大な大理石の台があり、そこに寝そべって身体を温めて毛穴を開くシステムになっているため、日本で言えば温泉というよりは岩盤浴に近い感じ。ケセジ、またはナトゥル(男性はテッラック)と呼ばれる垢すり師(三助)がおり、荒々しく体をこすり、洗ってくれるのが特徴です。女性には女性の、男性には男性の垢すり師がつくのが普通で、ほとんどのハマムも男性用と女性用に分かれています。

ジャールオールハマム

まるでモスクや教会のような雰囲気も(©Cagaloglu Hamami)

ハマムは中東地域全体のイスラム社会にある風習ですが、元々の起源は、ローマ帝国時代の蒸し風呂なのだとか。トルコのハマムは、元々清潔を重んじるイスラム教徒だったオスマン人がローマ帝国の首都コンスタンチノープルを支配した際、町に残っていた公衆浴場文化もそのまま継承したことから続いている風習です。当時は結婚式や割礼式など、社会的イベントがこのハマムで行われていたこともあり、庶民には欠かせない社交の場だったと考えられています。

現在イスタンブールに残るハマムの多くはオスマントルコ帝国時代から残っている歴史的建造物としてのハマムをそのまま利用したものが多く、ハマムだけでなく建物内部も一見の価値があるところばかり。例えばチェンベルリタシュ・ハマムは、天才建築家ミマール・シナンによって1584年に建てられたもので、ジャーロール・ハマムは1741年築。そこは「ああ、遠くまで来てしまったんだなぁ」と思わせるエキゾチックな異文化空間なのです。

 

アヤソフィアヒュッレムスルタンハマム

新しいハマムは清潔感もあって人気(©Ayasofya Hurrem Sultan Hamami)

しかし、残念ながらトルコのみならず、中東全体においてハマム文化はだんだんすたれつつあるのが現状……。すでにほとんどの家にきちんとお風呂がついている現代では、町中のハマムは少しずつなくなっているのです。また、ハマムは施設や運営にかなりコストがかかることや、若い世代のトルコ人は衛生面であまりハマムを好まないことも原因の一つでしょう。

ところがイスタンブールでは外国人観光客のハマム人気が根強く、こうした人々やハマム文化を愛するトルコ人向けに、清潔面を重視してリニュアールしたり、新たなラグジュアリーハマムがオープンするなど、最近ハマムを見直す動きもちらほら。今後再復活するかもしれない新・ハマムの動きに注目したいところです。