絵本には癒しをもたらす不思議な力がある
お子さんに絵本を読んでいる時に、ご自身がなんともいえない幸せな気持ちになったことはありませんか? 絵本は子どものためのものと思われがちですが、時に大人に対しても癒しをもたらす不思議な力があります。
近年では、「絵本セラピー」という考え方も生まれ、生活に絵本を上手に取り入れることで、リラクセーションやストレスケア、疲労回復に役立てようとする動きも出てきています。ちょっと心が疲れているなあと感じたら絵本を開いてみませんか? 1冊の絵本が、いつもの自分を取り戻すきっかけになるかもしれません。
最近、あまり笑っていないなと感じたら……
最近大きな声を上げて笑ったのはいつですか?「笑い」には身体を活性化させ、免疫力がアップする効果があると言われているそうです。
「そういえば、最近笑っていないなあ……」と思ったら、まずは正攻法で、お腹の底から大笑いできる絵本を読んで、ストレスを吹き飛ばしてしまいましょう。
■『世界一ばかなわたしのネコ』
大きな身体と大きな耳を持った鼻の長い動物な~に?「知ってるよ。象でしょ?」と答えたあなた、大間違いですよ。この作品に限って言えば、正解は「ネコ」です!? 「そんな馬鹿な!」と思ったあなたにこそ、この作品をおすすめします。飼い主が、象を敢えてネコと呼んだのか、あるいは象がネコだと心底信じていたのか、いずれにしても心から笑えること間違いなしの絵本。最後の「オチ」も楽しくて、笑って笑って、そうしてもう一度読み返したくなる素敵な作品です。
【書籍DATA】
ジル・バシュレ:作 いせひでこ:訳
価格:1680円
出版社:平凡社
推奨年齢:6歳くらいから
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■『どろぼうがっこう』
一生懸命勉強すれば、良い子になって、周りの人から褒められると思うでしょう?でも、世界でたった1つだけ、勉強すればするほど悪い子になってしまう学校があるのです!人里はなれた場所に、隠れるように立っている「どろぼうがっこう」がその学校です。石川五右衛門を思い出させる先生に、どこから見ても泥棒にしか見えない立派な(?)生徒たちが登場するこの作品は、まるで、昭和のコントを見るような面白さです。小さな悩みなら、一読で忘れさせてくれる「お笑いパワー」全開の作品です。
【書籍DATA】
加古里子:絵・文
価格:1050円
出版社:偕成社
推奨年齢:3歳くらいから
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■『せきとり しりとり』
とにかく表紙をご覧下さい。ボリューム満点の力士のお尻に目を奪われない人がいるでしょうか。愉快なしりとりにのせて、稽古場から因縁試合まで、迫力の力士たちがユーモアたっぷりに描かれています。声に出して読めば、楽しさも倍増です。お相撲の好きな人も、そうでない人も、1度読んだら忘れられない絵本になることをお約束します。「せきとりが あなたのストレス うっちゃり うっちゃり!」
【書籍DATA】
サトシン:作 高畠那生:絵
価格:1365円
出版社:文溪堂
推奨年齢:4歳くらいから
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