自由とともに負う責任。でも……
一人暮らしでは、自分の生活の責任を自分で負うことになります。でも、一人で抱え込むだけでは、解決につながらないこともあります。
その一方で、負わなければならないのが責任。家賃や生活費といったお金のやりくり、犯罪や災害から身を守ること、病気やけがをしたときの対処、近隣との付き合い方など、生活にまつわるすべてのことに対し、自分で考え、判断し、行動していかなければなりません。そして、もし、その判断が間違っていたとしても、誰かが助けてくれるわけではありません。
でも、ここで忘れてはいけない大事なこと。それは、自分ひとりですべてを解決しようとするのが、責任をとることではない、ということ。
誰かに相談すれば、簡単に解決できることを、自分ひとりで抱え込み、時間が経つことで、解決を難しくし、周囲に負担を多くかけることもあります。それは、むしろ無責任な行動と言えるでしょう。「恥ずかしいから」「面倒くさいから」と悩みやトラブル、不安を先送りにするのは絶対にやめて。
人とのつながりが、あなたを守る
人とつながろうと無理をする必要はありません。ただし、今ある関係を、これからも、ずっと大切に。
でも、例えば地震などの災害は、決して予期できるものではありません。自分がどんなに注意を払っていたって、避けることが難しいトラブルもあります。何かが起こったときに、誰も頼る人がいない、周囲に知り合いが一人もいないのは、とても恐ろしいこと。人とのつながりをなくすということは、万が一のときに、自分の身を危険にさらすことになるかもしれない。そのことは、常に意識しておくべきだと思います。
人とつながること、人に頼みごとをするのが苦手という人もいるでしょう(私自身もそうなのですが)。でも、そんな人が、急に付き合いを始めようというのも難しいこと。まずは、親や友達に連絡する頻度を少しだけ増やしたり、近所で顔を合わせたらあいさつをしたりといった無理のない行動から始めてみましょう。小さなことでも、できることから変えていくことが、いざというときの頼みの綱となるかもしれませんよ。
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