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『水曜どうでしょう』藤村Dの『けもの道』の勧め(2ページ目)

北海道の深夜ローカルから始まって、いまや全国に熱狂的なファンを持つ人気バラエティ『水曜どうでしょう』。そのチーフディレクターである藤村忠寿氏が個人での初著作『けもの道』を出版されました。作品の読みどころから、番組に描ける熱意、番組じゃ言えない裏話(?)など、たっぷり訊いて来ましたよ。

広川 峯啓

執筆者:広川 峯啓

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将来は仕事辞めて物書きに!?

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―新作の編集で超多忙な中での執筆だったそうですが、順調に筆は進みましたか?

藤村:たまたま重なっちゃったんでね。何もこんな時期に~、と思いながら書いてたんです。できれば楽にやりたかったんだけどねぇ。

―本業にエネルギーを注ぎながらも、書き下ろしを同時進行させ、さらに雑誌連載やブログの定期更新と、このところ執筆活動の方も勢いづいてます。

藤村:
昔は文章なんて全然書かなかったけど、今は書くのが全然苦にならなくなってきて。いま考えてるのは、この先10年ぐらいで仕事辞めて、物書きになりたいなって(笑)。

―じゃあ、将来はじっくりと小説を書いたりとか。

藤村:小説はやりません(笑)。ドラマや舞台の演出はやってきたけど、原作や脚本があって、役者が演技をして。それを僕が統率するというか、方向性を見出すということは、やり易いんだけど。小説だといきなりゼロから始めなきゃいけないじゃないですか。そこはやりたいと思わないし、興味がないんですよ。

―確かに一見似てるようで、まったく方向性違いますね。

藤村:いちばんいいのは、旅行とか行って、いろいろなものを見て、そのことをまとめたりして。そういうのできたら、いちばん楽しいだろうなって。

―それって……いまテレビでやってることと一緒じゃないですか?

藤村:いやいやいや。鈴井さんとか大泉くんとかいて、メンドくさいじゃないですか(笑)。カメラ回して、会社に戻って編集もしなきゃいけないし。自分が行って、見てくるのがいちばん楽だなって。

―編集は自分の頭の中でやれば良いですし。それにしても、本当にやりたい事が全然ブレてないんですね。

藤村:よく「やりたい事だけやっていく訳にはいかない」って言う人いるじゃないですか。でもそれ、おかしいなと思うんですよ。やりたい事をやるために、みんな頑張ってるんじゃないの!? 「やりたいんだけど、無理なんですよね」ってあっさり言ってくるのもいるんだけど。僕らは無理って言葉、簡単に使わないですよ。だから、やれてるんじゃないかと思うんだけど。


話がガゼンと佳境に入ってきましたが、残念ながら今回はここまで。次回も藤村節がますます冴え渡りますので、乞うご期待!!

藤やん『けもの道』インタビュー第2弾はこちら!

<関連情報>
けもの道』藤村忠寿 (著)  メディアファクトリー刊 1155円(税込)

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