カナダ/カナダの通貨・物価・予算・両替

カナダドルの種類(紙幣・コイン)と現金での支払いの注意点

使い慣れた日本円と違って、カナダドルは色も違えば、単位も違う。特に小銭は額面が書かれた文字も小さくて、分かりにくいことこの上ありません。けど、旅先では毎日お付き合いするもの。大きい紙幣が嫌がられることや、現金で支払うときの複雑な切り上げ・切り下げなど、事前に知識・注意点を仕入れて、賢い使い方をしてみませんか?

執筆者:下村 猛

カナダの通貨「カナダドル」の種類 紙幣・コイン(硬貨・小銭)

カナダドル カナダの紙幣・コインの種類

カナダの紙幣・コイン

カナダでは「カナダドル(CAD$)」が使用されており、1ドル=100セントです(2019年1月現在、1カナダドル=82.34 円)。

紙幣
紙幣は5・10・ 20・50・100ドルとあります。
カナダの通貨、カナダドルの種類と払い方

カナダドルの紙幣。現在流通しているものの多くは、2011~2013年から採用されたポリマー紙幣(合成樹脂を使用した紙幣)です。

コイン
カナダの小銭・硬貨の最小単位は5セントから。5・10・25セント、1・2ドルの6種類です。実際の値札では1セント単位からありますが、現金収受での煩雑さを解消するため、1セント硬貨は廃止されました。
 

現金での支払いの注意点

・50カナダドル以上の紙幣はあまり使わない
あまり高額な現金を持ち歩く習慣がないため、小さなお店では50カナダドル以上の紙幣を受け取らない店もあります。20カナダドル紙幣が基本と考えてください。

・現金で支払うときの切り上げ、切り下げに注意
カードでの支払いの場合、実際の値段の請求になりますが、現金での支払いの場合、以下のように、0または5の単位への切り上げ、切り下げがなされます。

(具体例)
1.01カナダドル、1.02カナダドル >>> 1カナダドル
1.03カナダドル、1.04カナダドル >>> 1.05カナダドル
1.06カナダドル、1.07カナダドル >>> 1.05カナダドル
1.08カナダドル、1.09カナダドル >>> 1.10カナダドル
 

カナダで使えるアメリカドル

アメリカドルの力はカナダにも波及している

アメリカドルの力はカナダにも波及している

カナダでは、市中でもアメリカドルを使える店が多数あり、一般のスーパーなどでも使用可能です。アメリカとカナダの両国を同時に旅行する場合、アメリカドルの現金のみを用意してカナダに来るという選択肢もあります。ちなみに、市中でアメリカドルを使用すると、お釣りはカナダドルで戻ってきます。ちょっとややこしいので、例を挙げてみると……

■例)カナダドル:アメリカドル=1.1:1.0の場合
1アメリカドルはカナダドルで1ドル10セントとなります。仮にカナダドルで90セントのキャンディーを1アメリカドルで買った場合、お釣りはカナダドルで20セントとなります。

カナダ国内ではアメリカドルの硬貨がよく混ざっていますが、硬貨の場合、換算してもほとんど差がないため、カナダドルもアメリカドルも同じものとして、カナダでは扱われています。逆にアメリカ国内ではカナダドルは外国通貨として扱い、国境付近の一部の場所を除き、市中で普通に使えるようなことはありませんので、ご注意を。硬貨1枚であれ、カナダドルのものは一切受け取ってくれません。カナダからアメリカへの順番で旅行する場合、カナダドルはカナダ国内で使いきってしまうように!


日本円は観光地の―部のお土産屋さんでしか使えないので、買い物の前には、あらかじめ両替するように。 両替は銀行や市中、空港内の両替所で可能。特にバンクーバーやトロントなどの大きな空港では、両替所がいくつもあり到着後すぐ両替できます。また、カナダはカード社会。わずか数ドルの買い物をするのにクレジットカードを使用しても問題ありません。

両替やクレジットカードとの使い分けについてはこちら>>>カナダの両替
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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