タスク・アンビエント照明
図1.タスク照明はアンビエント照明の3~10倍が好ましい
事務作業に関して言えば、JISの照度基準では、キーボード操作や普通の視作業では500ルクス、設計製図などやや精密な視作業では750ルクスとされています。
今日は、節電のために全般照明を減灯しているオフィスもありますが、暗さで目が疲労したり、作業効率の低下も考えられるため、長時間視作業を行う空間では、目の負担に配慮する必要があります。
タスク・アンビエント照明では、手元の明るさを照射距離が近いデスクスタンド器具でとり、また、席にいる人だけが点灯するため、部屋の隅々まで天井からの照明で明るくするより、効率よく、雰囲気の良い空間ができます。
最近では、タスク・アンビエント照明を想定したLED器具も開発されており、今後はその導入が増えていくことも予想されます。オフィス照明は、一日の点灯時間も長く、空調にかかるエネルギー負荷も大きいため、長寿命で発熱量の少ないLED照明に変えることは、節電効果があります。
LED器具はトラフなど安価な蛍光灯器具に比べて高くなります。しかし、オフィスのように改装の周期が短くない空間では、電力費などのランニングコストを計算すると、十分償却できる可能性があります。さらに今後、電力費が値上げすれば、よりLED照明が有利になります。
さて、次のページではライティング・フェア2011で紹介されていた、山田照明のLED照明器具をご紹介します。