輸入車/注目の輸入車試乗レポート

リンカーンMKXが大変貌!欧州SUVに匹敵する実力を獲得(2ページ目)

フォードが贈る高級ブランド、リンカーン。ナビゲーターとMKXのSUVを日本に正規導入されているが、MKXが内外装の変更、新型エンジンの搭載など、ビッグマイナーチェンジを受けた。個性的なプレミアムSUVを探している人に、選択肢に入れて欲しい一台だ。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

新型エンジンに変更
インパネ

インテリアも個性的で、中央に速度計、両サイドにディスプレイを配するメーターは、デジタル感覚満載。ウッドを採用したインパネは、ソフトタッチの上質な素材が使われている


心臓部は、新世代パワーユニットの3.7L DOHCエンジンで、吸排気独立式の可変バルブタイミングが装備されている。スペックは309ps/380Nmと十分だが、感覚的には300ps超ほどとは思えない。とはいえ、2030kgという重めのウェイトを動かすと考えると十分に納得できるし、高速道路をハイペースで巡航してもモアパワーを実感させられることはなかった。フルオート4WDになるMKXは、FFベースでスリップを検知するとリヤにも駆動力を伝えるタイプ。少し気になったのはパワステの設定だ。停止時から発進して交差点を曲がる際は、重さとフリクションを感じるのに、高速走行時は中立付近の安定性に欠けるように感じた。「低速は軽く、高速時は重く」が運転しやすさだと思うのだが。

滑らかな乗り心地

エアコン、オーディオ

「MyLincoln Touch」と呼ぶ操作系は、インパネのタッチスクリーンやその下のフィンガータッチ&スライダーが特徴的。ボイスコントロールも可能だが、残念ながら英語のみに対応


走りの面で感心させられたのは、乗り心地の良さと静粛性の高さだ。前者は欧州のプレミアムSUVと遜色ないどころかアドバンテージも感じさせる。重厚すぎず軽すぎず、フラットな姿勢を保つ。後者は630万円という価格を考えると想定内だが、高級ブランドにふさわしい静かさを実感できるはずだ。

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