輸入車/注目の輸入車試乗レポート

リンカーンMKXが大変貌!欧州SUVに匹敵する実力を獲得

フォードが贈る高級ブランド、リンカーン。ナビゲーターとMKXのSUVを日本に正規導入されているが、MKXが内外装の変更、新型エンジンの搭載など、ビッグマイナーチェンジを受けた。個性的なプレミアムSUVを探している人に、選択肢に入れて欲しい一台だ。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

個性派でも中身は正統派

フロントマスク

ボディサイズは全長4740×全幅1930×全高1685mmで、ワイド&ローのスタイルが目を引く。ヘッドライトはウイングの機能を担うようにデザインされ、アンダーグリルとフォグランプにもウイングシェイプをモチーフにしたクロームを採用している。価格は630万円でモノグレード


フォードが送り出す高級ブランド「リンカーン」は、路上でそうそうお見かけすることのない銘柄だろう。フォード・ジャパンは、大型SUVのナビゲーターと今月3月にビッグマイナーチェンジを受けたMKXを日本に正規導入している。

今回の新型MKXは、エクステリアでは大胆なフェイスリフト、インテリアではスマートフォンのようなインターフェイスをもつ「MyLincoln Touch」の採用がニュースだ。そして、V6の3.7Lエンジンと6速ATにマニュアルモードを追加したパワートレーンも新しくなっている。

顔つきがさらにインパクト大に

リヤビュー

横長で水平基調のテールランプもウイングシェイプのデザインを採り入れている。マフラーはデュアルタイプで、10本スポークのアルミホイールを標準装備


マイナー前もユニークな顔つきだったが、フロントグリルを「スプリット・ウイング・グリル」と呼ぶ縦型を基調にしたデザインに変更し、ヘッドライトもキリッと鋭さを増した。マイナー後のフロントマスクは、前走車が思わず道を譲る迫力に満ちている。

内装も外装に負けず個性的で、中央に鎮座するモニター画面は、カーナビ用画面ではなく、オーディオやエアコン、シートヒーター、トリップや燃費計、ハンズフリーフォンなどの操作画面が映し出される。スマートフォンがはめ込まれているようなイメージだ。その下にあるエアコンのインターフェイスもユニークで、ボタンタッチに加えてオーディオのボリュームとエアコンの風量調整は、スマートフォンのように指をスライドさせて操作できる。慣れるまでは微妙な調整は難しいが、スマートフォンに慣れている人ならすんなりと馴染むかもしれない。

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