ネジ・クギ不要、貼りつけるだけの固定具
工事不要の転倒防止固定具「タックフィット」(北川工業株式会社製)
こちらは強力な粘着ゲルで本棚などの天板と壁面を固定します。ネジ、クギは不要で、壁に貼ってから押さえるだけです。固定する対象物(本棚・タンス)を移動する必要がないため女性でも簡単に取り付けできます。
粘着ゲルはスチレン系ポリマーという材質で出来ており、剥がしたあともノリ残りなく、粘着面を洗ってよく乾かせば繰り返し使用できるという優れものです。
凸凹の激しくないビニールクロスや化粧合板・合成樹脂合板、タイル・石との相性が良く、凹凸の激しいビニールクロス、紙クロス・布クロス、土壁・珪藻土・吹き付けの壁などとは相性が悪いとのこと。取り付け面を確認してから利用してください。
実際に使ってみて
使用例。ほとんど目立たない。
中途半端な背の家具に向くと思います。インテリア性も損ないませんし、女性が使いやすい地震対策グッズだと思います。
引っ越しの際にはがしましたが、壁クロスや家具天板の損傷はありませんでした。
家電にはぴったり貼るだけ!耐震マット
耐震マット、耐震シートはお手軽にできる
液晶テレビは厚みが薄く、大きいものは不安定で、かつ高価なため、とっさの判断で守った人が多かったのだろうと思います。大型なら重量もあるので、万が一倒れたら大けがにつながりますし、テレビは大切な情報源。もし壊れたらその後の情報を入手できなくなってしまいます。
ですから、テレビやパソコンにも何かしらの地震対策を施すべきです。こちらの記事でご紹介した耐震マットなら、家電の下に敷くだけで簡単にできます。跡も残りません。
大型のテレビの場合、耐震マットで足元だけ固定してもやや不安が残りますので、テレビ本体とテレビ台をベルトを使って固定する方法との併用をおススメします。テレビ専用の固定ベルトも市販されています。
テレビやパソコンは震災後の情報を入手する大切な家電です。上記に述べたような対策をとって転倒を防ぐことはもちろん、テレビやパソコン周りに落ちてくるものを置かないように、家の中の家具やモノの配置を見直してくださいね。
以上のような地震対策グッズを使う場合は注意書きをよく読んで、適材適所のグッズを選び、正しく取りつけて下さい。ホームセンターではいろんな種類のグッズが揃っています。
自治体の相談窓口を利用しよう
高齢などでご自身で転倒防止対策が困難な世帯に対し、取り付け支援や補助を行っている自治体もあります。電話やホームページなどで確認をしてみてください。【参考サイト】
家具転倒防止対策に関する23区相談窓口(東京都)平成25年4月1日現在
家具転倒防止対策に関する市町村相談窓口(東京都)平成25年4月1日現在
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