家具の転倒防止対策の有無が明暗を分ける

3.11の東日本大震災では、東京でも震度5弱を観測しました。その時、家具転倒防止対策を取っていた人、取っていなかった人では室内の被害に差が出たようです。

自宅の本棚を突っ張り棒で固定していたAさんは本が数冊落ちただけで済みました。かたや特に対策を取っていなかったBさんのお宅では、本やモノがたくさん落ち、さらにそれらがテレビ・パソコンを直撃して壊れてしまうという、大きな被害が出てしまったそうです。

突っ張り棒は女性・賃貸におすすめ

突っ張り棒は一定の効果がある。100円ショップで購入したフェィクグリーンを巻いて隠してみた例

突っ張り棒は一定の効果がある。100円ショップで購入したフェィクグリーンを巻いて隠してみた例

突っ張り棒は、L型金具やチェーン、ラッチなどに並ぶ、最もポピュラーな家具転倒防止グッズのひとつです。

家具のてっぺんと天井の間に専用の棒を突っ張らせて転倒を防ぐ方法で、工具を使わないため女性でも設置が可能です。上記の体験談からも、ある程度の効果を期待できることがわかります。

ただし注意点として、天井にある程度の強度が必要です。マンション等で天井がコンクリートなら問題はありませんが、ボードでできた天井に突っ張らせてもあまり意味がありません。

その場合、天井下地の入っている部分を探し、その部分で突っ張らせるようにしてください。天井下地材は、ドライバーの底などでボードをたたいて音が変わる部分(ボコボコ→コンコン)にあります。わかりにくい場合は下地探知用センサーや専用プッシュピンを刺して調べる道具などを使ってもよいでしょう。いずれもホームセンターやインターネットの通販などで購入することができます。

【参考サイト】家具・家電転倒防止対策(東京都防災ホームページ)

突っ張り棒は東日本大震災の後、しばらくホームセンターなどで売り切れが続出しました。余震が続く中、買い求める人が多かったからだと思います。

インテリア性は工夫でカバー 

突っ張り棒は「見た目がイマイチ……」と思う人もいるかもしれません。そこはアイデアでカバーし、突っ張り棒の手前に好みの色の空き箱を並べたり、布を貼りめぐらしたりしてインテリア性を損なわず隠すこともできます。その場合も「落ちてきても良い物=軽いもの」を使うこと。決して植栽の鉢など重いもの(=落下したら危険なもの)で隠してはいけません。 

食器棚のガラス扉には開き戸ロックを 

今回ガイドが購入した開き戸・引き出しロック(和気産業株式会社製)

今回ガイドが購入した開き戸・引き出しロック(和気産業株式会社製)

地震の時、ガイド宅には危険個所が2箇所ありました。一つ目はワイングラスや陶器の食器がしまってある食器棚です。扉は框(かまち)のないガラス製で片開き、金具などの留め具はありません。内側から食器が倒れてきたら、扉も一緒に開いてしまう構造です。

東日本大震災の時は臨時にガムテープを張って扉が開かないようにしのいでいました。しかし日ごろの開閉には向きませんし、長いこと放置するとガムテープの跡が残ってしまいます。

そこで、ホームセンターでこのようなガラス扉に使える「開き戸・引き出しロック」という地震対策グッズを見つけ、購入してとりつけてみました。 

貼るだけ簡単!子どもが勝手に開けることも防ぐ

ガラス扉に設置した例

ガラス扉に設置した例

実際に取りつけてみた写真をご覧ください(右の写真参照)。

このグッズの良いところは、ビス打ちなどが不要で両面テープで貼るだけ、誰にでも取り付けが簡単にできるところです。しかも、しっかり貼れてきれいにはがせるというのですから、賃貸でも安心ですよね。

また、つまみを回す → ベルト部分を引きぬくという二重ロックになっているため、子どもがいたずらして扉をあけることも防止できます。開き戸のほかにもタンスの引き出しにも使えます。

難点を言えば、扉を開け閉めするときにその二重ロックをいちいち解除するテマが発生すること。でも余震が続く中、安心・安全を確保するためには我慢できる範囲だと私は思います。

次のページでは本棚・タンスの簡単地震対策をご紹介します!