自動車保険

プロは「保険料」で自動車保険を選ばない!(2ページ目)

FP(ファイナンシャル・プランナー)が顧客に自動車保険のアドバイスをする際、重要だと考える4つのポイントについてFP自身に調査し、順位をつけていただきました。ここから見えてくる、自動車保険を選ぶ際の優先順位を紹介していきましょう。

執筆者:石川 英彦

  • Comment Page Icon

3番目に大切な視点「どこで加入するか」

aass11_2

保険会社に対する安心感も選択の基準になる

3番目に重要なポイントとしてFPがあげたのが、「どこで加入するか」です。代理店型かダイレクトか、どの代理店か、どの保険会社か、という選択肢があります。保険はその内容よりも、誰から入るか、どこに加入するかが重視される傾向にあり、代理店型で加入している人がまだまだ圧倒的に多いのが事実です。

一方、保険料の割安さが魅力のダイレクト自動車保険を選ぶ人も増えてきました。代理店に知り合いがいない、事故を起こしても代理店のフォローは必要ない、という人がダイレクトを選ぶ傾向にあります。

相談の現場では、代理店型とダイレクトのメリット、デメリットの話ではなく、運営体制やサービスの違いなど事実を説明したうえで、顧客の価値観や安心感の程度にあわせてどちらが適切かをアドバイスしています。また、特にダイレクト保険会社に対して財務体質に不安を持っている方も多く、保険会社に対する安心感も重要な選択の基準になっています。

自分だったら代理店が必要かどうか? ダイレクトでも不安はないか?という自分なりの基準を再確認してみてください。

<ダイレクト代理店型関連記事>
そもそもダイレクト自動車保険とは?その特徴
 

4番目に大切な視点「ロードサービスや付帯サービス」

4番目に重要なポイントとしてFPがあげたのが、「ロードサービスと付帯サービス」でした。ロードサービスは現在、自動車保険の定番サービスになっています。各社かなり高いレベルに達し、その分は保険料にも反映されているので、アドバイスのポイントとしても重要になります。

実際、今回のアンケートで重要度が4番目という意見が多いながらも、2番目、3番目にあげている意見も6名と半数いることから、その重要度がわかります。基本補償とあわせて、ロードサービスも基本補償と同じような位置づけで考える時代になったといえるでしょう。

<ロードサービス関連記事>
売りはコレ! ロードサービス徹底分析
 

まとめ:基本補償はそこまで差はないが、やはり最初に確認を

アドバイスの際、重要なポイントについてFP12名に順位付けをしていただきました。その重要度は「基本補償の内容」がダントツで、他項目はばらつき、どんぐりの背くらべ状態。実際、ガイドとしてもこの結果は適切な結果であると思います。基本補償は各社違いがほとんどないのでそこまで比較対象にはなりえませんが、やはり保険である以上、まずは補償内容を熟知することは保険を選ぶ以前に必要なことです。

選択の優先順位として、1.基本補償を理解したうえで、2.保険料が妥当かどうか、3.どこで加入するのが適切かを判断し、4.ロードサービスなども検討すると順に考えるべきでしょう。

ただし、基本補償以外の項目はアンケート結果が示しているように、人によってどこを重視するかは変わってくるものです。今回紹介した着眼点を参考に、自動車保険を選ぶ際、どのポイントを自分なら重要視するかをまず考えてみてください。
※本件ガイドが提供する記事は、特定の保険商品の募集を目的としたものではありません。また、掲載される情報の著作権は株式会社オールアバウトが有し、各国の著作権法、各種条約およびその他の法律で保護されています。
【編集部からのお知らせ】
・「家計」について、アンケート(2024/5/31まで)を実施中です!

※抽選で30名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※謝礼付きの限定アンケートやモニター企画に参加が可能になります
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます