両方式のバトルから目が離せない! ポスト液晶の本命はどっちだ?
既存の二方式に対しての優位はわかりました。それでは、有機ELとどっちがポスト液晶の本命なのか?有機EL(OLED~有機発光ダイオード)は、自発光素子で固有の光の波長を持つためRGBの発色が可能ですが、実はこの有機ELも現在二方式が並び立っているのです。
11V型の有機ELワイドパネルを使った世界初のテレビ「XEL-1」
画素毎に表示の明るさをコントロールできる点では有機ELもクリスタルLEDも同じです。しかも、白色発光ダイオードとRGBを組み合わせるという着想自体が極めて似通っており、二つの方式間での産業上(生産上)の垣根は実は低いのです。
大型有機ELパネルの生産にいったんは不参加を表明したソニーも、平井新社長がそれを撤回。国内“自前主義”の本家パナソニックも大画面有機ELパネルの国内生産への意欲を表明しました。クリスタルLEDの今後は、大画面有機ELの動向と絡み合い、目が離せません。そう、テレビはこれからますます面白くなっていきそうです。