カナダ/カナダ基本情報

カナダ旅行で気をつけたい、犯罪対策

治安が良いといわれているカナダですが、旅の開放感や旅の疲れなどから、注意力が散漫になりがち…… そんなちょっとした隙を作ってしまったばかりに被害に遭ってしまうケースが多々あります。この記事ではそんな被害を防ぐポイントを整理しました。

執筆者:下村 猛

カナダ旅行の「べからず」あれこれ

カナダ旅行で巻き込まれる可能性がもっとも高いのが置き引きやスリ。こうした事件に巻き込まれることを事前に回避し、安全にカナダ旅行を楽しむために必要な情報をまとめました。

一般的なカナダの治安の実情についてはこちら>>>カナダの治安

犯罪に遭遇するホットスポットはここだ!

空港は注意すべき場所のひとつ

空港は注意すべき場所のひとつ

誰でも出入り可能で、観光客が集まる場所は要注意。具体的には以下のような場所での実例が数多く報告されています。
  • ホテルのロビー
  • 空港や駅の待合室
  • セルフサービス形式のレストラン
こうした場所では、席に座ってホッとしてしまいがち。友達とおしゃべりして、手荷物への注意が散漫になったり、ちょっと荷物を置いてお手洗いに行ったりと、置き引きなどに合うケースは、そうしたちょっとした隙を付かれることがほとんどです。不特定多数の人間が集まる場所では特に注意するようにしましょう。

手荷物、貴重品の管理はしっかりと

パスポートは最も大切な貴重品

パスポートは最も大切な貴重品

被害にあうのは、手荷物を隣の座席やフロアに置いたり、貴重品を上着のポケットにしまったものの、上着を脱いで手に持っているようなケースが大半です。置き引きなどに合わないためには、とにかく貴重品や手荷物を肌身離さず身に付けること! ほんのちょっとした心がけで、ほとんどの事件は防ぐことができます。基本ををしっかり守っている人は、置き引きのプロからすぐに分かるようなので、被害のリスクを最小限に抑えられます。

 

現金の所持は少なめに

カナダでは20ドルや10ドル紙幣の利用が基本

カナダでは20ドルや10ドル紙幣の利用が基本

不幸にも被害に遭ってしまった場合のダメージをより少なくするには、貴重品をより少なくすることもひとつの方法です。特に現金は盗まれてしまったが最後。さすがにクレジットカードだけでは心もとないので多少の現金は必要ですが、現金はできるだけ少なめにしましょう。

カナダドルでは100、50、20、10、5ドルの各紙幣がありますが、100カナダドルや50カナダドル紙幣ではなく、20カナダドル紙幣以下の利用がベター。100カナダドルや50カナダドル紙幣を利用するだけで、「現金をたくさん持っている」と周囲に伝えているようなものですから、こうした高額紙幣を利用しないだけで犯罪予防になります。また、クレジットカード利用の多いお国柄なので、小さなお店では十分につり銭を用意しておらず、高額紙幣の受け取りを嫌がられることもあります。高額紙幣はホテル内のフロントなどで利用し、つり銭で少額紙幣に換えてしまうのがおススメです。

車内に手荷物を置かない

観光バスの停車中も要注意

観光バスの停車中も要注意

観光バスに乗って観光中、各ポイントで下車する場合、貴重品などは車内に残さず、必ず手に持って下車するようにしましょう。観光バスのドライバーを信用できないというわけではなく、ドライバーが車から離れることもあり、鍵はかかっているもののバスの車内が無人になることもあります。バスからもって降りるほうが無難でしょう。

レンタカーを利用して観光する場合も同様。たとえ、貴重品が入っていなくとも、そう思わせるような手荷物、数セントといったわずかな金額でも現金を見える場所に置いておくだけで、車上荒らしにあう確率が高くなります。何も盗られなかったとしても、車のガラスを割られたりすると、それだけで旅行の予定が大きく狂い、楽しい旅も台無しに……。特に観光地の駐車場と、大都市の地下駐車場などでは、車上荒らしが多いので、リスクを極力回避するために、多少面倒でも、常に手荷物と貴重品は身に付けて車を降りるようにしましょう。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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