地震対策グッズ、防災用品を揃えよう
天井との間で突っ張らせて転倒を防ぐ突っ張り棒。
大地震直後には売り切れ状態だった地震対策グッズも、発生から1ヶ月経ち、店頭に戻ってきています。落ち着いてきた今のうちに入手して、しっかりと対策を取るようにしましょう。
家具転倒防止策の確認
一般的な家具転倒防止対策をおさらいしましょう。まず手をつけるのは倒れやすい家具からで、倒れやすい家具の特徴は奥行きが浅く背が高い家具です。おおよそ(1)本棚→(2)食器棚→(3)タンスの順になります。
■L型金具 (右の写真※1)
L型金具の使用例。食器棚の側面と建具枠とを金物で固定※1。
■突っ張り棒
家具と天井の間にかませ、上下に突っ張らせて家具を固定します。壁や天井に跡が残りません。
■安定板
家具の手前足元にかませ、家具の重心を後方の壁側に移し転倒しにくくします。合成樹脂やゴム製が多い。
■平座金具
上下に分かれたタンスなどを固定する平らな金具。一体化させてから転倒防止対策を取る方が効果があります。
■耐震マット、シート
L型金具や突っ張り棒が使えないテレビ、パソコン、人形ケース、花瓶などに使用。樹脂またはゴム製が多く、下部で見えない部分に敷くので目立たずお手軽。
■ラッチ (右の写真※2)
食器棚の扉が開いてしまわないようにラッチをつけておくと良い※2。
■ガラス飛散防止フィルム
ガラスが割れて飛び散るのを防ぐ、窓ガラス用に飛散防止フィルムを張っておくと安心です。
以上が一般的な家具転倒防止・地震対策となります。
器具の選定、取りつけ、費用がネックになることも
上記にまとめた一般的な家具転倒防止・地震対策グッズを揃えようと思うと結構費用がかかるもの。また、どんなものを選んだらよいのか、そして取り付けはどうしたらいい?と悩む方もいらっしゃると思います。釘やねじで固定する金物は大工道具が必要で、取りつけ先には下地のある箇所を選ぶことも重要など、素人には難しいかもしれません。しかしいったん固定してしまえば地震時には一番心強い固定方法です。
次のページで意外と見落としがちな自治体の補助、あっせんについて見てみましょう。