※東北関東大審査で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。1日も早い復興をお祈り申し上げます。
「あったらいいな」を叶える女性目線の住まい
まるでおとぎ話の絵本のようなカタログ導入部分
ソフト力とデザイン力の高さに定評のある三井ホームから平成22年4月、“同社らしい”商品が発売されました。同社のブランドメッセージ“暮らし継がれる家”を女性目線で切り取り、女性目線にこだわった注文住宅フリー設計商品「chou chou(シュシュ)」。フランス語で“お気に入り”という意味で、暮らしの中の『あったらいいな』を叶える住まいがテーマです。
ターゲットは、主に30歳代~40際代の一次取得層向け。女性目線にこだわっているものの、女性や奥様向けではなく、奥様が快適に住める家とすることで、ご主人や子供たちもハッピーになれる、そんな狙いがイマドキでユニークです。以下、同商品の『あったらいいな』を叶える提案を、女性・主婦であるガイドの分析レビューも交えながらご紹介していきましょう。
ガイドの注目ポイント1:ちょっぴり贅沢な“プチ・リュクス空間”
家事室でもミセスコーナーでもない、自分のための「プチ・リュクス空間」
今回ガイドが最も注目し「自分でも欲しい~!」と感心したのは、キッチン横の“自分のための空間”。これまでこうした空間は家事室・ミセスコーナーと呼ばれてきましたが、どうしてもその名前では、キッチンやリビングに少しでもスペースを譲ってしまうと、イス1つ入れるくらいのお粗末な空間になりがち。それを、あえてちょっと贅沢なラベンダーカラーでインテリアにも凝った空間にこだわったのが新しいと思います。
壁には趣味のアロマテラピーの小瓶を並べて。こんなちょっとした気遣いが女性にはうれしい
リビングでくつろぐこともできるけど、それは家族の一員としてのくつろぎ。自分だけのくつろぎはやはり自分の空間があるからこそ。写真では、アロマテラピーに興味を持っている奥様を想定し、壁の棚にアロマの小瓶が並んでいます。こうした小さな小瓶も普通の家では「見せる収納」しにくいもの。「私だってお気に入りを飾りたい」という女心をうまく取り込んでいると思います。
そしてもう一つ、うまいと思うのは言葉の使い方。贅沢・リュクスはとても主婦の自分には遠い存在だけど“ちょっぴり”“プチ”をつけることで、「少しだけならいいよね?」という主婦にありがちな罪悪感・敬遠感を軽減する効果もあるのではないかと思います。節約志向に飽き、ちょっと贅沢をプチ感覚で味わいたい今の時代感を巧みに捉えています。
ガイドの注目ポイント2:収納はあって当然、どう提案するか
収納は地味ながらも女性には重要課題。単に空間を設けるだけでなく、何をどう置くかといった想定が細かくチェックされている?
まずは、最適な収納を最適な場所に設ける「適収適所」。玄関横のシューズクロークにつまがる「フィッティングルーム」は、ミニドレッサーや収納棚をしつらえた多機能試着室。散らかりがちなリビングにも、小物や雑誌、オモチャなどがしまえる「リビングクロゼット」を。さらに、延べ床面積に算入されない同社独自の小屋裏収納システム「空間創庫+αスペース」には、子育て家族の悩みの種である膨大な季節の道具や思い出の品も収納できます。
以下はガイドの私見ですが、こうした収納は一見地味ではあっても、男性が考える以上に女性にとっては重要な課題。家にいる時間が多く家事の多くを切り回す女性にとっては、快適=スッキリ・カンタン収納と同義語ということもできます。
まだまだガイドの“女性だから共感できる注目ポイント”続きます。