カーメンテナンス/車のトラブル

冠水車を動かすときに注意したい事(2ページ目)

今回の東日本大震災では、津波などの被害により多くのクルマが冠水の被害に遭っています。今後、燃料の供給が復旧するにつれて、そうしたクルマを動かす必要も出てくるかもしれませんが、冠水車を動かす場合は特別な注意が必要です。

執筆者:宮島 小次郎


車両保険は災害専用の特約を付けている必要あり
 

不運にも、クルマが完全に水没してしまったり、冠水による影響で動かなくなってしまった場合は、どのように修理するかといった問題も出てくると思います。ただ、残念ながら、室内まで水が進入するほど冠水したクルマは、いくら修理をしても後々トラブルが絶えなかったり、シートや内装に染み付いた臭いを落とすことは難しいため、廃車とされるケースが多いようです。

そんなとき、車両保険に入っていれば安心かと思いきや、実は一般的な車両保険では、地震や火山、津波などの災害による損害に対しては、補償の適応外になるというのです。これは自動車保険の約款(保険内容の説明書のようなもの)をよく見てみると、必ず書かれているはずです。私自身、今まで意識したことがなかったためあらためて自分の加入している保険の約款を確認してみたところ、確かにそのような説明が記されていました。

もちろん、このあたりは保険の加入時に説明を受けるはずですが、さすがに加入時にはまさか自分がそんな大災害に遭うなど、想像がつく人はいないはずです。そのため、私のようにすっかり忘れていた、あるいは全くの初耳であるという人も多いかもしれません。

ただし、例外として、こうした自然災害に対しても保険料が支払われる特約に加入している場合には、通常通り車両保険の範囲内で保証が受けられます。被災に遭われた方々は、ただでさえ厳しい状況であるかとは思いますが、まずは保険証書を見直す、もしくはご加入の保険会社に問い合わせるなどして、保険の加入状況を確認してみることが第一だと思います。
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