ウエディングドレス/人気のウエディングドレス

ケイト・ミドルトン(キャサリン妃)のドレスレポート

2011年4月29日におこなわれたウィリアム王子&キャサリン妃のロイヤル・ウェディング。挙式前、大注目を集めていたキャサリン妃のウェディングドレスを2人のプリンセス、ダイアナ元妃&グレース公妃のウェディングスタイルと比較しながらレポートします。

小野 美保子

執筆者:小野 美保子

結婚ガイド

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4月29日に世界中の注目の中、おこなわれたウィリアム王子&キャサリン妃のロイヤル・ウェディング。もっとも話題を占めていたキャサリン妃のウェディングドレスは、Sarah Burton(サラ・バートン)率いるAlexander McQueen(アレキサンダー・マックイーン)のものでした。当日まで秘密にされていたドレスは、「ウィリアム王子を驚かせたいから」という何とも花嫁らしいキャサリン妃の思いから。キャサリン妃の美しいウェディングドレス姿に、ウィリアム王子だけでなく世界中の人たちが驚かされたのでは? ウィリアム王子もヘンリー王子も、入堂後はじめてウェディングドレス姿のキャサリン妃を見て、デレデレしてたのがなんとも微笑ましかったです。そんな美しい花嫁のエレガントなウェディングドレスをチェックしてきましょう。


キャサリン妃VSダイアナ妃 
ウェディングスタイルの3つの違い

キャサリン妃undefinedケイト・ミドルトンundefinedウェディングドレス

英国ウィリアム王子と、エレガントなウェディングドレス姿のキャサリン妃。Chris Jackson / Getty Images Entertainment /Getty Images

1.トレーンの長さ
キャサリン妃はウィリアム王子との交際時から何かと故ダイアナ元妃と比べられてきました。もちろんウェディングスタイルにおいてもそれは変わらず。特にトレーン(引き裾)の長さ比較は、多くのニュースで取り上げられていました。ダイアナ元妃は7.6mというモナーク、別名「ロイヤル」とも呼ばれる長さのトレーン。その昔、中世の宮廷ではドレスの長さが社会的地位の高さでした。地位が高く裕福であれば、それだけ多くの生地を使って裾を長くできたということ。それゆえダイアナ元妃のウェディングドレスは、王室らしいドレスだったといえるでしょう。

一方、キャサリン妃のトレーンは2.7m。これまでのイギリス王室のウェディングドレスにおける「普通」という基準からは、短めなモダンスタイル。ウェストミンスター寺院のような大規模な場所で式を挙げるとなれば、ある程度トレーンの長さは必要。さらにギャザーの入ったスカートラインと、178cmという長身のキャサリン妃から考えても、ポピュラーな1m前後の引き裾では短すぎるため、2.7mはとても良いバランスのトレーンといえます。これからウェディングを控える花嫁もトレーンの長さは、挙式をおこなう会場の大きさ、そしてヒールの高さをプラスした自身の身長を考えて選びましょう。

2.ドレススタイル&イメージ
指輪交換

ウィリアム王子&キャサリン妃の指輪交換は、王子からキャサリン妃へ。指輪を持っていたのはベストマンであるヘンリー王子。【写真協力:ColorClips
 

もっとも対照的だったのはドレスのラインや全体的なイメージ。ダイアナ元妃はDavid & Elizabeth Emanuel(デイヴィッド&エリザベス・エマニュエル)のスパングルやパール、アンティークレースなどの装飾をほどこした、まさにプリンセスなドレス。たっぷりとタフタをつかってボリュームのあるシルエットをつくり、七分丈の袖もギャザーを寄せてデコラティブに。ロマンテックなイメージのドレスは「花嫁らしさ」を演出し、1980年代のドレスブームを作り出しました。

20歳で結婚したダイアナ元妃に対し、29歳のキャサリン妃はシックでエレガントなドレススタイル。伝統的な挙式にぴったりのロングスリーブに、ウエストを絞ったボールガウンはシンプルでありながらプリンセスらしいスタイルです。またハートカットのベアトップに、オーバレイされた刺繍レースはキャサリン妃らしいVネック。サイドにパッドを入れてスカートのボリュームを横へと広げたことで、キャサリン妃のウエストの細さが強調され、よりスタイルの良さが際立っています。ウエストを細くスタイルよく見せたいなら、キャサリン妃のようにトップスはタイトに、スカートにはボリュームをもたせることが鉄則です!

3.ティアラ
英国王のスピーチ

ティアラをプレゼントしたジョージ6世が主人公の映画「英国王のスピーチ」。TOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマ他全国公開中。
© 2010 See-Saw Films. All rights reserved.

ロイヤル・ウェディングといえばティアラ。共に値段の付けようが無いほど価値があるティアラを着用したダイアナ元妃とキャサリン妃。ダイアナ元妃のティアラは実家であるスペンサー家のスペンサーティアラ。17世紀に制作されたティアラは結婚持参品の1つだったそうです。

キャサリン妃はエリザベス女王のカルティエのティアラを着用。1936年につくられたこのティアラは、エリザベス女王の父ジョージ6世が妻に贈ったもの。女王が18歳の誕生日にプレゼントされ、今回のウェディングにてキャサリン妃に貸したようです。そんな由緒正しきティアラと、Robinson Pelham(ロビンソン・ペラム)のダイアモンドイヤリングが耳元で揺れるという、高貴なアクセサリーコーディネートには、ナチュラルなダウンのヘアスタイルに。これで花嫁らしい清楚な印象をプラス。首元もノーアクセで華美過ぎないイメージは、好感度もオシャレ度もアップしています。
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