注文住宅/家づくりの流れ・基礎知識

住宅見学会の見どころとポイント

住宅展示場の客足が減る中、さまざまな住宅見学会が開催されています。住宅見学会には建築途中現場見学会、完成住宅見学会、居住宅見学会などがあります。それぞれ見学のポイントなどを考えていきましょう。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

住宅展示場と住宅見学会 

住宅展示場は基本的に人が住むためにはつくられていません。したがってあまり参考にならないということで、以前に比べるとどこの展示場も来場者数は減っています。そこで近頃は実際の仕事ぶりや入居した人の話を聞くことができるなど、工夫された見学会が実施されています。それではこういった見学会の見どころやポイントはどこなのかを考えてみましょう。


住宅見学会は3つの目的 

まず住宅見学会には3つの目的があることを理解しましょう。

1.家づくりを具体的に学べる場
2.家づくりに対しての疑問や不安を解消する場
3.つくり手の会社を知る場

逆に住宅会社または設計事務所側からすれば、会社の理念や姿勢を理解していただく場となります。自社の特徴や得意とするところをアピールできるのですが、これが度をすぎるといやらしくも感じます。そのあたりの見極めも重要なポイントです。


住宅見学会に行くタイミングは ?

単に住宅見学会といっても3つの種類があります。それぞれ内容が異なり、見るポイントも異なります。

1.建築途中現場見学会
基礎の段階、構造骨組みの段階、耐震対策の段階、断熱工事の段階などを見るとよいでしょう。さらに建築材料や道具の置き方、職人の仕事ぶりなども参考にしたいポイントです。

2.完成住宅見学会
実際に住んでいる方にどのような考えでこの会社に決めたのか、それがどのように反映されているかなど、さまざまな話が直接聞けるので良い機会となります。住宅会社には聞けないような鋭い質問をぶつけてみるのもよいでしょう。

3.居住宅見学会
住んでから3年~5年と、経年変化による状況をみるのも参考になります。住まいは住まい方によってどんどん変化していくものだということも理解できるでしょう。
また自分たちで工夫しながら住んでいる生活実感の話はとても重い言葉であり、住宅会社にとってもできた時が最高ではなく、住んでみた実感の言葉をいただいたときに初めて信頼が生まれるのです。


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