家庭用蓄電池。太陽光発電システムで発電した電力を貯めておけば、災害時でもエネルギーの一部を確保できる
ただ、一つ言えるのは、今回の大震災は私たちが居住する場所のリスクについてもっと知るべき、考えるべきであることを示したということです。大津波までを含めた「防災住宅」を追求するのであれば、建てる場所をどうするかまで踏み込んだ、よりトータルな対策が必要となるということです。
住宅取得にあたって考えたい「土地のリスク」
災害時に起こりがちなのが、食料や生活用品の買い占めによる不足。防災住宅の考えが周知されていれば、そうした事態も避けられるのだが…
話を「防災住宅」に戻します。防災住宅の利点は、仮に災害に遭遇しても、例えば避難所や仮設住宅などでの居住を避けられることにあります。どの災害でもそうですが、ライフラインが寸断されて、水や食料、エネルギーが確保しづらくなり、自宅ではなく避難所で過ごしているという方が多いものです。
自宅で過ごせるというのは何にも代え難い安心感なのです。そして、それは住宅が私たちの暮らしの基本であることを、改めて教えてくれます。被災地の避難所で過ごされる方々の様子を拝見するたび、そうした想いを強くします。何はともあれ、被災された方々が一日も早く生活を再建されますようお祈り申し上げます。
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