スペシャリテのスフレピッツアを
まずはスペシャリテのスフレピッツアを。ドーム型に焼き上げられた上にはスモークされたモッツァレラとチョリソが添えられる。生地を崩すとなんてことはないのだが、その立体感にまずは驚くだろう。パリのものより若干ボリュームは抑えられているが、これくらいがちょうどいいだろう。
立体感が楽しい料理でもある
ベーコンのロワイヤルとポーチドエッグのサラダも何てことのない料理に見えるかもしれないが、味わいの深いこれぞ新タイプの前菜というべきサラダか。
舌平目のグジョネット、つまりフリットのようなものだがフランス風フライドフィッシュ。これにやや軽めのタルタルソースが添えられる。軽やかなフリットなのでボリューミーに見えるかもしれないが完食はそう難しいことではない。
ホタテのソテーに添えられるのはトリュフ風味のマカロニグラタンが添えられる。いつも思うのだがブノワで用意される魚介類の鮮度は抜群だ。今回も申し分のないホタテにトリュフを仕込んだグラタンも風味豊かで後味の余韻もしっかり楽しめるお勧めの逸品だ。

トリュフの香りがグラタンとの相性を引き立たせる
メインには豚ばら肉のコンフィにカレー風味のレンズ豆が敷かれたものを選ぶ。塩加減もちょうどいいコンフィにカレー風味のレンズ豆がとてもよくマリアージュされている。メインについて言えば仔牛のローストと迷うところではある。

コンフィとレンズ豆とのマリアージュは定番ながらも実に楽しい
フランス料理の変化については、トゥーミューの料理を食べてみるといろいろなことが見えてくると思われる。一つひとつの料理の斬新なデザイン、形、奥行き。味わいのバリエーション、メニューの構成。ひとつのコースを楽しんだ後に気づくのは、このスタイルは日本にはない、ということが見えてくるだろう。
どっちがいい悪いではなく、独自の個性を強烈に発信し続けるフランスの力強さを改めて感じるフードフランスであった。

今回来日した料理長のマーク氏(左)とブノワのシェフ、ダヴィッド氏
ちなみに週末は昼夜共に満席キャンセル待ち、3月3日夜、3月7日と8日の昼夜は若干の席があるとのこと。ぜひトライしてみていただきたい。
■フードフランス「トゥーミュー」@ブノワ(青山)
予約電話:03-6419-4181
東京都渋谷区神宮前5-51-8 ラ・ポルト青山10F
地図
http://www.benoit-tokyo.com/information.html
開催期間:2011年3月3日(木)~3月8日(火)
営業時間
ランチ 11:30~14:30(LO)3600円/4800円/6000円(税サ込)
ディナー17:30~21:30(LO)6000円/7200円/8400円(税サ込)
フードフランスの公式ホームページはこちら
https://www.chateauxhotels.jp/foodfrance/