パリの超人気ネオビストロ「トゥーミュー」
今期のラストを飾るフードフランス・ビストロ。回を追う毎に人気が出て来て、週末の予約はなかなか困難な状況が続いていると聞く。特に今回はパリで最も人気のあるネオビストロ、トゥーミューだからなおさらだ。シェフのジャン・フランソワ・ピエージュはフランスで最も勢いがある料理人かもしれない。今年のミシュランにおいて、トゥーミューの上階に自身が作ったガストロノミーレストラン「ジャン・フランソワ・ピエージュ」がいきなりミシュランの二つ星を獲得。ネオビストロ(星付クラスの料理がビストロ価格で楽しめる新しいタイプのレストラン)として最も人気のあるトゥーミューも大箱ではあるがなかなかどうして予約は困難なのだ。

ジャン・フランソワ・ピージュ氏
パリのオテルクリヨン内の三ツ星レストラン「レザンバサドール」のシェフを投げ打ってホテル経営者ティエリー・コストと始めたトゥーミューが大当たり。ネオビストロの次は再びガストロノミーの世界に戻るという動きは料理人としての実力とビジネスマンとしての才覚が発揮されていると言っていいだろう。
2010年7月にパリはアンヴァリッド近くにあるトゥーミューに行ったときのことだ。他の真似を許さない斬新な料理とシェフの溢れ出る自信ある語り口にフランス人の料理に対するプライドの高さを再認識。値段も手頃で、マーケットオリエンティッドな志向もよく考えられたものであった。

仔牛のローストは今回も用意されている。
今日から始まるフードフランスではパリの人気メニューを揃え、初日のランチから満席2回転という大盛況ぶりだ。