斉藤さんご夫婦の将来の家計
斉藤さんご夫婦の思い描くライフプランをもとに、一生涯の家計収支を数値化し、グラフに表してみました。大まかな人生の収支のイメージを掴んでいただくためのものなので、あまり細かい金額は気にしないでください。藍さんが出産退職をして、子育て期間中の家計収支は赤字が続きます。パートに出るようになってからは、遼さんの賃金の上昇もあり、黒字になりますが、教育費の負担が重くなる頃には再び赤字になります。遼さんの定年退職後(60歳)、年金を貰い始めるまでの期間(年金空白期間)は、大幅な赤字となります。
一生涯の家計収支から、金融資産(貯蓄)残高の推移をグラフに表してみました。藍さんが出産退職をしてパートに出るまでの期間は、赤字が続くのでたちまち貯蓄が底を尽き、家計が破たんしてしまうという結果になりました。この期間を乗り越えるためには、「家族の夢(家族旅行)を諦める」、「生活費を大幅に減らす」、「購入するマイホームの予算を引き下げて、自己資金を手元に残す」という対策を取らなければなりません。
これらの対策を取って、仮にこの時期をうまく乗り越えたとしても、再び家計破たんの危機がやってきます。それは、定年退職後の年金空白期間にやってきます。年金空白期間の危機を乗り越えるためには、定年退職までにしっかり貯金ができれば良いのですが、斉藤さんご夫妻の場合、そこまでの余裕はなさそうです。そう考えると、年金がもらえるようになるまでの間、働くという方法に頼らざるを得ません。
大幅な支出の見直しや就労期間を延ばすということで、なんとか人生を全うすることができそうですが、最初に思い描いたライフプランとは、かけ離れたものになってしまいそうです。それでは、他に方法はないものでしょうか?
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