湯元長座で滞在を満喫
客室は各種ありますが、スタンダードの8畳でも何の問題もありません。広縁が広いので、8畳には見えないゆとりがありました。玄関の二階だったのですが伝統建築の中に、こんなに快適な客室があるとは信じられない位です。客室の風情は全室異なりますが、広縁の椅子が長椅子、木造のベンチシートだったのも感心。普通、これだけの老舗宿で、伝統建築を重んじる宿であれば、古典的な椅子を置くと思うのですが、そうした事にとらわれない自由で迷いのない発想を感じます。
同様の事は、浴衣でなく作務衣が置かれている事からも感じました。私は浴衣の帯が緩んで外れるのが嫌い。メタボ体型だから、そうなってしまうのでしょうが、ともかく帯が嫌い。たから、伸縮性のある緩まない帯の宿が好きです。湯元長座では一歩進めて、作務衣にして帯自体を廃止。大嫌いな帯がないのを見て、私は大喜びしました。これで滞在が何倍も快適になった事はいうまでもありません。
伝統を重んじる一辺倒でなく、本格派らしい迷いのない宿作りに、感銘を受けました。これからの進化にも目が離せない温泉宿です。
湯元長座詳細情報
■奥飛騨温泉郷 福地温泉 湯元長座住所:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷福地786
電話:0578-89-2146
日帰り入浴:外湯「かわらの湯」のみ 600円 14:00~20:00 不定休
アクセス:長野自動車道松本ICから車で約70分
中部縦貫道高山ICから車で約50分
地図:Yahoo!地図