後期のV12ツインターボは500ps&81.6kgm!
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はメルセデス・ベンツCLクラス(旧型)をご紹介したいと思います。同社のSクラスがベースのフラッグシップクーペ。旧型よりはコンパクト&ダイエットしたとはいえ全長5000mmちょうどと巨艦ながら、乗車定員は贅沢にも4人です。その後席にもしあなたなの息子さんが収まったのなら「父ちゃんやったね!」と親指を突き立ててくれること間違いなしの、高級クーペです。片側1枚のドアで乗降性は大丈夫?と思われるでしょうが、ドアはヒンジ部が前方にせり出すカタチで開くため、普通に開くより開口部が広くなります。またキーを抜くとステアリングが自動で上がったり、前席の背もたれを倒すと自動的にシートが前にスライドして後席乗員の乗り降りを助けるなどの工夫が施されています
V8搭載モデルがCL500、V12搭載モデルがCL600となります。ミッションはV8&V12ともに5ATでスタート。2003年11月にCL500は前進7段・後進2段(後進にも雪道発進などに使える2段目がある)という、当時世界初の7速ATを搭載しました。また、デビュー時に初登場となったのがアクティブ・ボディ・コントロールという技術。発進・加速・減速時や旋回時などに起きる上下・左右・前後方法の揺れに対し、スプリングやダンパーを電子制御することで抑えるというもの。ですから例えばコーナーをスラッと快適に駆け抜けちゃうってことができます。また乗り心地をノーマルとやや硬めのスポーツとを選択することも可能です。
アクティブ・ボディ・コントロールによってコーナリング時のロールや加減速時のピッチングを抑えるだけでなく、スタビライザーが不要なので、凹凸の激しい路面でも快適で、高速走行時には自動的に車高を下げて空気抵抗を抑え、燃費を控除させます。
そんなメルセデス・ベンツのフラッグシップクーペが、原稿執筆時点で108万円(CL500/2001年式/9.3万km/修復歴なし)から買えるのです。198万円で3.7万kmのCL500も見つかります(2001年式/修復歴なし)。実は約1年ほど前にCL600を中心にこの企画で取り上げたことがあります。その頃よりは多少値は下がりましたが、大きく動いてはいません。ということは今が底値で、今後動くとしたら走行距離がグンと増えることが考えられます。それに大きく動いていないといっても、新車時の10分の1以下。108万円ということは1300万円以上落ちているわけですから(この差額で、出たばかりのCLS350とB200が買える!)かなりおいしく熟している状態です。
メルセデス・ベンツCLクラスの魅力を、次ページでさらに見ていきましょう。