歓送迎会など飲み会での話題選び
社風にもよると思いますが、会社の人とコミュニケーションをとる機会が少ない職場が増えてきているそうです。飲み会は、コミュニケーションを深め、人間関係を強化するチャンスです。飲み会には積極的に参加してみませんか? あまり良い印象ではなかったあの人も、もしかすると意外ないいところがあるかも知れません。
<目次>
- 歓迎会・忘年会などの飲み会であまり話したことのない人との話題は?
- 相手との距離を縮めたい時には
- 飲み会でNGの話題とは?
- 「無礼講」と言われても無礼をしてはいけない
- 歓迎会・忘年会などの飲み会をチャンスに変える
歓迎会・忘年会などの飲み会であまり話したことのない人との話題は?
お酒の席では、目に入ったものから連想する話題から会話を始める
顔はあわせているけれど、あまり話をしたことはない……。そんな相手とどんな話をすればいいのでしょうか。
共通の話題として、会社の話や仕事の話が浮かぶ人もいるかも知れませんが、飲み会で仕事の話をするのは避けた方が無難です。
お酒の席で仕事の話をするのを良しとしない人もいますし、「飲まないと意見を言えないヤツ」というように解釈する人もいるからです。仕事の話題になった場合には敢えて避ける必要はありませんが、自分から仕事の話題を振るのはやめたほうがいいでしょう。
飲み会でおススメの話題は、当たり障りの少ないプライベートの話題です。会場で目に入ったもの(お酒や料理)を話題のきっかけにして、プライベートな話題へスライドさせれば自然な流れで会話をスタートできます。
例)
「家で飲む時もビールなんですか?」
「美味しそうな料理ですね。○○さんは、好き嫌いはありますか?」
共通に目にしているものから連想できる話題を選べば、普段話をしたことのない人とでもスムーズに話を始めることができます。
相手との距離を縮めたい時には
せっかくですから、お酒の席では相手との距離を縮めたいもの。
それには、会話の中で「自己開示」を行うことが効果的です。
「実は料理が得意」「お酒が飲めずにフラれたことがある」など、自分のプライベートを少し開示することで、相手も自分の話をしやすくなる心理状態になります。
お酒の席は特に話しやすい雰囲気になるので、日頃は苦手だと思っていた人とも話がしやすいはず。まずは自分が心を開いているという姿勢を見せて距離を縮めるきっかけを提供してみてください。
自己開示をする時に注意をしたいのは、話題選びと話の長さ。相手が引いてしまうような失敗談や、イメージが悪くなるような自己開示には気をつけてください。飲み会での話というのは、自分が思った以上に覚えられているものです。
また、「自分の話が長い」というのは全ての会話でNGです。しゃべり過ぎないように気をつけましょう。お酒が入るとついつい話は長くなりがち。さらりと自己開示を行った後は「○○さんは、どうですか?」などの質問で終えるようにすれば、バランスよく聞き役にまわれます。
「初めて○○部長を見た時には、どれだけ怖い人なんだろうとドキドキしました(でも実際には面倒見のいい人だった)」という類の、その場にいる人に関する話題もOKです。もちろんポジティブな内容限定ですが、盛り上がる話題の1つです。
自分に関する話題には誰でも興味があるもの。それぞれの第一印象を言い合うといった話題は参加者みんなで盛り上がれるので、話す内容に困った時には是非試してみてください。職場の飲み会だけでなく、合コンやプライベートの飲み会でも盛り上がりますよ。
飲み会でNGの話題とは?
イメージダウンになるような話題にはくれぐれも気をつけたい
■ネガティブワード
悪口やグチは言わないのが鉄則です。会社の飲み会で人の悪口や仕事へのグチをいう人はいないと思いますが、見落としがちなのが会場や料理などに対するちょっとした悪口。
大した内容ではないのに「あの人はネガティブなことを言う人」という印象が残ってしまうこともあるので気をつけてください。
■仕事上の不満
普段より長く上司と話す機会がある飲み会。仕事上の不満を伝えたくなることもあるかもしれませんが、お酒の力を借りるのは考えものです。繊細な話題はしっかり構成を考え、言葉を選んでから別の機会に話しましょう。
■自分のイメージを下げる話題
お酒での武勇伝や失敗談はおもしろいものですが、「こいつはだらしない所があるかも知れない」といったように、イメージや評価が下がってしまうことがあります。酔っていると話題選びが甘くなるので、シラフの時に一度話題を整理しておくのもいいかも知れません。
仕事がらみの飲み会は、普段の飲み会とは違います。まわりからの評価を下げることのないよう、話題選びには注意したいものです。
「無礼講」と言われても無礼をしてはいけない
「無礼講」という言葉を辞書で調べると、地位や立場を気にしない宴会と書かれています。とはいえ、実際に立場を気にせず楽しく飲んだ結果、後でひどいめにあったというケースもあります。
無礼講という言葉は、辞書通りの意味ではなく「上司にお酒を注ぎながらプライベートな会話もする飲み会」と理解するのが良さそうです。「今日は無礼講だから」と言われても、挨拶の一種と考え、礼節を忘れない程度に楽しむのが大人のマナーです。
歓迎会・忘年会などの飲み会をチャンスに変える
飲み会はさりげないアピールが出来る場でもある
最近では、「会社の飲み会に参加するのがイヤ」だという人が増えているそうです。
確かに飲み会はプライベートの時間をとられますし、気をつけなければならない点も少なくありません。
しかし、飲み会はコミュニケーションを深めたり、普段はできないアピールする絶好のチャンスでもあります。
語学を勉強しているとか、ボランティアに取り組んでいるなど、仕事以外に頑張っていることがあればぜひ話題にしてみてください。
ネガティブな話題でイメージや評価が下がってしまうこともある反面、飲み会のちょっとした話題でイメージがアップしたり、評価に繋がることも少なくありません。
スポーツに取り組んでいる人なら「やり抜く力がある」とアピールできるでしょうし、趣味なども「集中力がある」というアピールにつながるかも知れません。
子煩悩、恐妻家など、プライベートを話すのもいいでしょう。心理学でも、普段見せない一面を見せると、親近感を持たれやすくなると言われています。
上司や同僚への感謝や尊敬しているところなどを話すのもオススメです。職場だとお世辞のようにとられてしまうことも、お酒を飲んだ席でさりげなく話題にするのならむしろ好印象になります。
せっかくの機会ですのでマナーを守りつつ、楽しく前向きに活かしてください。
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