思った以上にコンフォート

インパネ

フォルクスワーゲンらしい無駄を省いた、ハイクオリティなインパネ。日本のミニバンのように、分かりやすいゴージャス感は薄いが、メーターパネルの質感の高さやフィニッシュレベルの仕上がりはさすがだ。ナビはメーカーオプション
 

新型シャランの走りは、ポロやゴルフ、パサートなどフォルクスワーゲン車に共通する雰囲気に満ちている。ボディやステアリングの高い剛性感と、正確な操作が容易なハンドリング、小排気量でもトルクフルで、完成度の高いDSGがもたらすシフトチェンジの心地良さなど、歓迎すべき特徴を多々備えている。

意外だったのは、乗り心地が良好なのはもちろんだが、思ったよりもソフトでコンフォート系である点。弟分のゴルフ・トゥーランはもう少し、ザラッとした路面の感触が伝わってくるのだが、車格も価格も上なだけあるなと思わせてくれる。ホイールベースも長いからトゥーランで散見される前後の無用な動きも感じさせない。また、大開口のスライドドアによる剛性感の低下は、ごくわずかだ。

トルクフルで走りやすい

セカンドシート

セカンドシートは、中央を狭くするのではなく、3つに平等に分割されている。大人でも狭くはないが、アルファードやエルグランドのキャプテンシートのような豪華でゆったり座れる感覚とは違う。3人座るならシャランの方が上だが、そうしたシーンは果たしてどれくらいあるだろうか?
 

1.4Lターボでパワーは足りるかなと思ったが、そこは心配ご無用。低速からの分厚いトルク、高速でのターボによる後押しで、一般道では痛痒を覚えるどころか、必要十分以上と感じたほど。高速道路を長時間試乗することはできなかったが、これならロングクルージングも難なくこなせるはず。中央高速の下りの談合坂付近など、フル乗車ではもしかしたら重さを感じさせるシーンもあるかもしれないが、モアパワーを感じさせることはレアケースだろう。

両グレード標準装備となるアイドリングストップの作動時間も一瞬。始動の早さや音・振動対策もよく施されていて不満はほとんど感じなかった。

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