再び発覚!サッシの耐火性能不足
「窓」は延焼を受けやすい位置にあり、耐火性が必要になるケースがあります。
この発表を受け、新聞各社は次の日に一斉に報じました。概要をまとめると以下のようになります。
全国で約1万棟が該当
サッシーメーカー大手のトステム(本社東京)が販売したサッシ窓の一部製品について、国土交通省が抜き打ち検査したところ、建築基準法で定められた防火基準を満たしていないことが分かった。該当製品は2003年から出荷されており、すでに全国約1万棟の建物で使用されている。
人気の高い「樹脂サッシ」
問題のサッシは「シンフォニー」と呼ばれる商品で、室内側の窓枠が樹脂製、外側がアルミ製で断熱性能が高く人気がある「樹脂サッシ」と呼ばれるタイプ。
耐火性能が足りない!
都市部の密集地に立つ住宅は耐火性が必要。
建築基準法では、主に都市部の密集地に建てる建物の窓には延焼を防ぐために「20分は炎の熱に耐えて窓のガラスが割れない」性能を求めている。
それに対し、この商品は室外側からの火では8分50秒、室内側からの火では12分15秒でガラスが脱落したという。
メーカーの対応は?
トステムは今後、無償で窓に防火シャッターをつけたり、耐火性能の高いガラス戸に交換するなどの対応をとる。また、国土交通省は消費者向けの相談窓口を(財)住宅リフォーム・紛争処理支援センター 住まいるダイヤルに設ける。
ここ最近大手メーカーによる防耐火偽装が相次いで発覚しています。次のページで主な経緯をまとめてみます。