賃貸契約書にある特約って何?
契約書に署名捺印したら、その内容を「知らなかった」「わからなかった」では通じません
特に注意したいのが「特約事項」という項目です。退去時の修繕やクリーニング、敷金の取り扱いといったお金にまつわることが書かれていることが多く、それがのちにトラブルのもとになりがちです。例えば、「入居期間の長短に関わらず、退去後にかかるハウスクリーニング費用は借主負担」とあることを確認していなかった場合、退去後に「クリーニングに10万円かかりましたので、敷金から引いておきます」と言われて、「そんなに高いの!?」ともめることにも。
まず賃貸契約を結ぶ前に、契約書には一通り目を通し、わからないことをピックアップしておきましょう。できれば事前にコピーをもらって、両親や友人などに一緒に見てもらうと安心です。
その上で、明らかに納得できない、おかしい項目があれば、内容の追加、変更、削除などを求めてみましょう。先ほどのクリーニング費用であれば、借主と貸主の負担割合や具体的な金額などを確認し、契約書に記載してもらえば、後日そのことでもめることは少なくなります。
もし「こう書くのが決まりだから」などと相談にも乗ってくれないような不動産会社や大家さんであれば、要注意。部屋探しが終わったあとも、お付き合いすることを考えれば、お互いきちんと信頼関係を結べないような相手とは契約をしない方がいいでしょう。