郊外エリアは、立地・規模・企画に注目
首都圏の新築マンション供給戸数が、2010年・2011年と回復に向かいつつありますが一つの要因として挙げられるのが施工費の低下です。東京都心部に比べ、価格構成での施工費の割合が高い郊外エリアはより価格の上下の影響を大きく受けます。施工費が落ちついた今、供給も徐々に回復しつつあります。 2011年の郊外エリアのマンションで注目したいのが立地、規模、企画の3点。東京23区同様に、仕入れ段階での立地の厳選がされており、郊外エリアの中でも希少性の高いロケーションでの供給が期待されます。また、郊外エリア特有のスケールメリットを活かしたマンションの供給と企画面にも注目です。都心エリアのマンションとも見劣りしないグレードの物件も既に出てきており人気になっています。ガイドがピックアップした神奈川・埼玉・千葉・東京都下の注目マンションを紹介します。
都心のグレードと遜色ないつくり
ホテルライクな内廊下のタワー『シティタワーさいたま新都心』
最初に紹介するのは、JR埼京線「北与野」駅徒歩2分、JR京浜東北・高崎・宇都宮線「さいたま新都心」駅徒歩9分の地に誕生するシティータワーさいたま新都心(住友不動産)です。約10,725平米の広大な敷地に、タワー棟と2つのレジデンス棟で構成された同マンションの特徴は、質感溢れるつくりと基本スペックの充実。特にタワー棟は、免震構造や内廊下を採用し安心面の配慮やホテルライクな演出を強く感じます。各フロアにゴミ置き場を設置する(24時間ゴミだし可)など暮らしやすさの配慮もされています。
内廊下のメリットとしては、プライバシーが保ちやすい面や侵入経路が限られ防犯性に優れる点、気候の変化を感じずに快適に過ごせる点、カーペットによって音も静かであることなどが挙げられます。
タワー棟のプランニングは、ロの字に住戸が配置され各専有部が間口の広い開放感あるつくりに仕上がっているのも特徴。実際にモデルルームを見てもサッシ部分がワイドでとても開放感を感じます。
共用部は、メンテナンスコストも踏まえ多目的ルームやゲストルームなど頻度の高い施設に絞って用意されていますが、2層吹抜け5m天井高のエントランスホールなどオーナーズマインドをくすぐる質感溢れるつくりです。 24時間有人管理、複層ガラスの採用、防音サッシュ、ディスポーザーなどスペックも充実しています。郊外エリアのタワーマンションの注目物件と思います。
武蔵浦和の駅前再開発タワー
プラウドタワー武蔵浦和マークス
埼玉県のタワーマンションの集積地として挙げられるJR埼京線・武蔵野線「武蔵浦和」駅界隈。ラムザタワーをはじめ再開発マンションはリセール市場でも人気を集めています。プラウドタワー武蔵浦和マークス(野村不動産)は、武蔵浦和駅とペディストリアンデッキで2分で結ばれる駅前再開発タワーです。地上28階建ての全309邸。内廊下を採用し、住戸の間口は約7.5m~とワイドです。交通利便性の高さとともに、商業利便性も高い「武蔵浦和」駅。注目を集めそうです。
次ページでは、神奈川の注目タワーを紹介します。