フランス産オリーブオイルのムースとスパークリング苺のアトリウム、トンカ豆の香り
ショコラの下にあるフランス産のオリーブオイルを使用した雲のような食感のムース部分を、炭酸ガスを注入した苺と共に口に入れると、ムース部分が苺を包み込むかのように融合し、咀嚼するたびにムースがショコラ香と共に儚く溶けていき、その後に苺の酸味と炭酸のスパークが弾け、喉の奥のほうでさっぱりとしたテイストに変化するのです。端麗というか、喉ごしがとても心地良いですね。
☆ミニャルディーズ
ミニャルディーズ
そういう意味でもシェフの野菜を使ったアイデアはナイス。特に「紫大根のグラニテ」と「牛蒡とバニラのマカロン」は新境地だと思いますし、これは女性には喜ばれるでしょう。個人的には生キャラメルとガトーショコラの間のような食感の一口ガトーショコラがお気に入り。他にも唯一の焼き菓子(伝統菓子)であるフィナンシェもとても軽やかな仕上がりで、これにも驚きました。
次世代のフランス料理
美しいウェイティング・プレート
伸びしろ大きい若きシェフの夢と努力が込められた繊細で多彩な料理の数々を、芦屋の邸宅で楽しめることを発見できたことは幸運なヒットでした。今年で30代になられて、これからどんな次世代のフランス料理を作り出されていくのかが楽しみですね。
注) 料理長だった江見常幸さんは2012年10月に退職されました。当記事は2011年の過去記事となります。
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・店名: エル デ アンジュ芦屋
・所在地: 兵庫県芦屋市大原町4-10
・アクセス:JR「芦屋駅」徒歩約5分
・地図:Yahoo!地図情報
・TEL:0797-25-1357
・営業時間:11:30~14:00(LO)、17:30~20:00(LO)
・定休日:火曜