「ジャン・ムーラン」という偉大なフレンチ

「ジャン・ムーラン」は、異人館にあって、神戸のフレンチを牽引しました(写真は異人館街の入り口)
「ジャン・ムーラン」は、異人館にあって、神戸のフレンチを牽引しました(写真は異人館街の入り口)
神戸のフレンチといえば、いまは亡き「ジャン・ムーラン」が思い浮かぶ方も多いでしょう。2001年2月に惜しまれつつ閉店し、長い時間を経た今でも、再開を望む声は止みません。私自身は当時まだ若く、グランメゾンという「大人の空間」に行く年齢ではなかったのが悔やまれます。

しかし、その後、同店で修業したシェフが神戸を中心にいくつか出店し、好評を得ています。また、神戸以外でも以前にご紹介した「リュミエール」など、各店の料理にはそれぞれ違った味わいがありますが、それが同時にかの店の凄さを物語っているとも思います。

今回はその「ジャン・ムーラン」出身シェフが開いたお店のひとつ、「ペルシエ」をご紹介します。前述のように、残念ながら僕自身は「ジャン・ムーラン」を知りません。しかし、シェフの出自を知らずとも、このお店の素晴らしさはその料理が雄弁に、そしてストレートに物語ってきます。

コストパフォーマンスの良いディナーコース

こじんまりとした店内にはカウンター席も
こじんまりとした店内にはカウンター席も
こちらのメニューは、ランチが1,890円・2,940円・3,990円。ディナーが5,250円・8,400円。今回ご紹介するのは、ディナー5,250円のAコースです。アミューズ+冷前菜+温前菜+メイン+お口直し+デザートという構成。値段:皿数のコストパフォーマンスも良く、温前菜・メイン・デザートは数種類からチョイスできる、お得なコースです。

・アミューズ:温かい白アスパラガスのフラン、うにとコンソメ添え

三つの味はそれぞれ、どれもクリアなもの。アスパラのフランは味わい深く、焼き色をつけたアスパラ自体も香ばしい。ウニも嫌味がなく、コンソメとの一体感があります。それぞれ、どこをどう味わうべきかが明確で、上品かつ濃厚な味わいです。

次ページでは、前菜~メイン料理をご紹介。