「繁華街に良いフレンチなし」の定説を覆す新星レストラン

神戸の冬の風物詩、ルミナリエにもちなみ、「光」の意味を持つ店名
神戸の冬の風物詩、ルミナリエにもちなみ、「光」の意味を持つ店名
これまで、僕は特に大阪においては「繁華街に良いフレンチなし」という考えを持っていました。これまで紹介したフレンチレストランが福島や北浜など、繁華街から一駅離れたお店が多いのもそのためです。繁華街にレストランがなじまないのは、高い土地代、一見の客だけでもやっていける(リピーターになってもらう必要がない)という慢心による料理・サービスの質の低下など、さまざまな理由が考えられます。このことから、「特別な時間を過ごしたい」と思って行くフレンチレストランは、繁華街には合わないと思い込んでいたのです。

採光の良い窓から光が差し込むランチタイム
採光の良い窓から光が差し込むランチタイム
しかし、ついにその定説を打ち破る店が現れました。それが06年12月、心斎橋にオープンした「リュミエール」。「光」という名を持つこのお店。オープンから3ヶ月が過ぎたばかりですが、これまで正統派の上質レストランが少なかった大阪ミナミに、まさに光が差し込むかのごとき存在感を放っているのです。

シェフ・唐渡氏。長い経験に培われた実力の持ち主です
シェフ・唐渡氏。長い経験に培われた実力の持ち主です
こちらの唐渡 泰(からと・やすし)シェフは、かつて神戸にあった伝説のグランメゾン、「ジャン・ムーラン」や、『水の料理』で有名な、故ベルナール・ロワゾー氏の三ツ星レストラン「ラ・コート・ドール(現 ルレ・エ・ベルナール・ロワゾー)などで修業。シェラトンホテル料理長を経て、この「リュミエール」で独立する前は、神戸・大阪を中心に数店舗あるフレンチ「イグレック」の統括シェフと、「イグレック・ベガ」のシェフを兼任し、料理への真摯な姿勢に高い評価を得ていました。

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