痔
人に話せない痔の悩み。心配なときは早めに受診を
Q:
・妊娠、出産がきっかけで痔になる人が多いというのは本当ですか? 気をつけることはありますか? ステロイドの入った痔の薬は妊娠中も使ってもいいのですか?
A:
増大した子宮による腸の圧迫、骨盤内の充血により、直腸と肛門の周囲の血管が腫脹し、妊娠中は痔になりやすいです。
対策は、
- 便秘や下痢の改善を行う
- 入浴により局所を温める
- 排便時に強くいきまない
- 長く座ったままの状態、長時間同じ姿勢を取らない
などです。なおステロイドの入った痔の薬の使用はOKです。
髪の毛
Q:
・妊娠してから髪がぱさぱさになり、抜け毛もひどいです。産後は元通りになるのでしょうか?
A:
妊娠性のホルモンの影響で、髪の毛の発育は促進され、毛の寿命も延びるので、妊娠中は髪が抜けにくくなり、多毛になることが多く、産後にホルモンの影響がなくなってうく、脱毛(分娩後脱毛)が見られるのが一般的です。その一方で、赤ちゃんへ優先的に栄養を送られることで、妊娠中に抜け毛がひどくなることもあります。また、ぱさぱさしてくるなど髪質には変化が見られるでしょう。個人差はありますが、だいたい産後1年くらいで元に戻ってゆくようです。
手足がしびれる
Q:
・手足がしびれるのですが、どうしたらよいでしょうか?
A:
血圧が高くなければ、手足のしびれは、病的なものではありません。妊娠中期以降、循環する血液量が増えてくるのでむくみやすくなりますが、しびれは、むくみが手足の神経を圧迫することと関連しています。手のしびれは、手根管症候群といって、手首の中心にある手根管の中を走る正中神経が、むくみで圧迫されることで、人さし指と中指を中心にしびれる状態です。特に朝起きると強く感じ、手を振ったり、指を動かすことで楽になるのが特徴です。患部を温めるのもいいでしょう。足のしびれは大きくなった子宮が足の付け根(ソケイ部)を圧迫することも関連しています。同じ姿勢を長く取っていたり、長い間立っている場合に起こりやすいので、姿勢を変えたり足を高くして休むようにしてみましょう。
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