アルミより465%も強靭な超超ジュラルミン製ホイール!?
超超ジュラルミン鍛造ホイールの概要
モータスポーツの世界で圧倒的なシェアを誇るBBSのホイールは、市販車用でも軽量性と高い剛性を両立した高性能ホイールとして高い支持を得ています。そんなBBSのホイールといえば、一般的な鋳造製法と比べて優れた強度を実現できる鍛造と呼ばれる製法が特徴でしたが、今回の東京オートサロンでBBSが発表したのは、その材質に超超ジュラルミンを用いるという新技術です。
超超ジュラルミンとはアルミ合金の一種で、鉄と同等の優れた強度を持つ材質です。その高い強度ゆえ、ホイールに加工するには高度な技術が求められますが、BBSでは長年の研究開発の末、ようやくそれを実現したのです。
超超ジュラルミンホイール重量比較
では、超超ジュラルミンのホイールがどれほど優れているのかというと、BBSの発表によれば、同社の従来の高性能鍛造アルミホイールと比べて約20%軽量で、強度においては465%も強靭であるというデータが得られたというのです。
超超ジュラルミンホイール強度比較
同じ形状のホイールで強度が4.6倍以上にもなるということは、超超ジュラルミンを使用することを前提に設計し直せば、重量ははるかに軽くできる可能性があることを意味します。同じ設計でもすでに20%も軽いのに、それを専用で作り直すと一体どれほど軽くできるのか、ちょっと想像もつきませんね。
超超ジュラルミンホイール耐食性能
ご存じのように、ホイールの重量はクルマの運動性能に大きく影響するもので、一般的には軽いほど有利なのは言うまでもありません。強度に関しても、強いほどホイールとしての機能が高まるのは間違いありませんので、それらのメリットを最大限に生かせば、相当に凄いホイールになることは間違いないでしょう。
後は製造コストとの兼ね合いで、実際に発売されるとしたらどれくらいの価格でリリースされるかがポイントです。いくら高性能でも、マグネシウム製ホイールのようにべらぼうに高くて、とても一般ユースで使えるものではない、というのでは意味はありませんから。そのあたりも含めて、今後の動向に注目したいところです。
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