もはや“定番”となったアイドリングストップ機能
フィットハイブリッドの燃費は10・15モードで30km/Lを誇る。ハイブリッド以外にも、アイドリングストップ機能を備えた25km/Lを超える新型車が続々と登場している
これまで30km/Lという燃費は、ハイブリッド車を除けば実現不可能だった。実際、燃費自慢の軽自動車や1.3リッター級のコンパクトカーでも、フィットを除き21km/L程度でしたから。しかし! 昨年のマーチを皮切りに、アイドリングストップ機能に助けられ25km/Lを超える新型車が続々登場している。
試乗してみると確かに燃費が良い。信号待ちの多い東京都内での実用燃費は10・15モード燃費の60%というのが相場。20km/Lのクルマなら実際は12km/L程度。前述した26km/Lのマーチやヴィッツだと15.6km/Lくらい走ってしまう。インサイトやフィットのハイブリッドに肉薄する燃費なのだから驚く。
ハイブリッドじゃなくても……
ここから本題。何と何と! 今年はハイブリッドじゃないのに30km/Lという素晴らしい燃費を持つモデルが2車種も出てくる。晩春くらいにデビューするマツダ・デミオと、夏のダイハツ・イースだ。中でもイースは『JC08』という従来の燃費計測モードより10~15%くらい厳しい数字になる新しいモードで30km/Lを狙うらしい。
30km/Lだから、都内で実際には18km/Lくらい走るワケ。流れの良い一般道を普通のペースで走ったら、余裕で20km/Lを超えるか? もはやハイブリッドなんか不要に思えてしまう。もちろんハイブリッドも進化する。年末にデビューするヴィッツ級ハイブリッドは、都内で23km/L。郊外で28km/Lくらい走っちゃうようですが……。